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  • 2024/08/29 (木)
  •  ここ数日、進路や勢力のニュースから目が離せなかった台風10号は九州地方に上陸した。きょう未明から朝にかけて、たたきつけるような暴風雨に恐怖を感じた。気象庁の注意喚起どおり、最大級の警戒が必要▼人吉球磨には毎年のように台風が襲来する。備えの取材でよく耳にしたのが「西回りの進路」。過去の台風でも中心が有明海側を通ると被害が大きくなったケースが多い。最大瞬間風速70メートル、総降水量1000ミリ以上とあまり目にしない数字に不安を隠せない▼小学生のころ、強風で自宅の窓が吹き飛び、雨にぬれながらベニヤ板を張ってしのいだ経験がよみがえる。あれから台風は「怖い」というイメージがつき、目立った被害もなく通過したら心から安堵する▼自然の猛威は人の力が及ばぬところだが、事前の備えは可能。今後も非常食の準備や停電対策、災害発生時の行動をあらかじめ決めておくなどできることはやっておきたい▼「台風一過」と言うように、激しい雨風が通り過ぎた後は晴れ間が広がる。今回の慌ただしさを乗り越えた後は必ず落ち着きを取り戻す。窓から外の様子を見ながら「大きな被害が起きませんように」と神様に祈りつつ。

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