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  • 2024/08/28 (水)
  •  人吉市と隣接する鹿児島県伊佐市。先日、十数年ぶりに訪れたのは、東洋のナイアガラと称される川内川の「曽木の滝」。紅葉期だけでなく厳しい残暑のこの時季でも多くの観光客でにぎわっているのに驚いた▼その誘客に拍車をかけているのが、下流右岸にある「曽木発電所遺構」。明治期に造られたレンガ造りの洋風建築で、下流に鶴田ダムがあるため冬場はダム湖に水没しているが、洪水に備えて水位が下がる5月から9月にその姿を現す▼地元では注目されていなかったが、平成に入って保存活用の動きが高まり、現在は近代化産業遺産に。対岸には展望公園が整備され、期間限定の姿を見に多くの観光客が訪れている▼水上村の市房ダム湖内に歴史的遺構はないが、水位が下がれば、かつての集落跡が現われることも。今夏は少雨で下がり続けていたが、台風10号の接近に伴う雨は、貯水量回復や水不足に悩む農家には恵みとなる反面、暴風に見舞われれば収穫が始まったクリやナシ、夏秋キュウリなど被害が心配される▼現在の進路は、九州から本州縦断コース。少しでも勢力を落とし短時間で過ぎ去るのを祈るのみ。あすは安全第一で行動を。

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