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  • 2024/08/03 (土)
  •  先週から熱戦が続くパリ五輪。数ある種目の中でつい見入ったのはスケートボードと自転車BMX。披露される難易度の高い妙技は、ルールを知らない素人目には曲芸のよう。新たなスポーツを知り理解を深める面でも五輪は意義深い▼一方で気になったのは“鉄人レース”と呼ばれるトライアスロンのスイム。会場のセーヌ川は映像で見る限りきれいには見えなかった。これが人吉球磨の清流だったらと思い出したのが、球磨川で開かれたトライアスロン大会▼35年前の8月、現在あさぎり町となった旧須恵村が、村制施行100周年を記念し開催。スイムに球磨川、バイクとランに農道を使い、各地から288人が出場。小さな村の大きなイベントとして注目されたが、1回で終わり伝説の大会となった▼20年前には、球磨村でラフティング、マウンテンバイク、トレイルランを組み合わせた九州初のアドベンチャーレースが行われたことも。豪雨災害後、球磨川流域でトレイルランが行われるようになったが、川を使ったレースは消えて久しい▼将来、五輪種目にもなり得る可能性を秘め、郡市の豊かな自然を舞台にした新スポーツの登場を待ちたい。

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