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  • 2024/08/01 (木)
  •  猛暑続きの中、補水は足りているか。体組成における水分率が5~7割の人体にとり、その不足は塩分と同様に命取り。くれぐれも意識した摂取を▼飲水といえば、今や当たり前かもしれない水の購入。日本ミネラルウォーター協会によれば、2023年の国民1人当たり年間消費量は40.2リットルで、東日本大震災前の2倍強。世界でたった10カ国といわれる、水道水を飲める国にしては驚異の増加速度だ▼これまで熊本市をはじめ全国111地点で人体に有害なPFAS(有機フッ素化合物)が国の値を超えている。対応に浄水器の設置もあるが初期費用と維持費を考慮、ボトル水やウオーターサーバーに手が伸びるのは仕方がない▼今から30年前の平成6年渇水。夏に始まった断水が場所によっては越年するほどで42都道府県、1千666万人が影響を受けた。貴重な水だが地球規模の淡水量は2.5%、利用可能な河川、湖沼水はわずか0.1%と知れば水の国、日本生まれに感謝したくもなる▼水といえば、きのうのパリ五輪トライアスロン競技。感染症への不安を抱きつつ、完泳したある女性選手曰く「ボトル10本分飲んだ」。大事がないことを祈る。

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