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  • 2024/06/08 (土)
  •  令和2年7月豪雨から4年。ことしも出水期が近付く。熊本県を含む九州北部地方の梅雨入りの平年日は6月4日ごろだが、今月まで天気予報は晴れマークが続き、水田に映った青い空と白い雲▼豪雨災害が起きる直前の6月といえば、球磨村では平成27年から不通になっていた球泉洞と芦北町の球泉洞休暇村をつなぐ歩行者専用つり橋「コウモリ橋」が復活し、同時にライトアップも始めた▼球磨川の夜景を取材しようと休暇村に向かう途中、県道より高い場所にJR球泉洞駅の木造駅舎があった。昭和63年にJRと球磨村森林組合が共同で建てたもの。このとき駅名も大坂間駅から球泉洞駅に変わっている▼4年前は駅のアジサイが特に見事で、梅雨入り後、明るい時間に改めて訪れようと思った。結果的にそれはかなわず、翌月の豪雨災害で名誉駅長を含む駅前2軒が犠牲になり、コウモリ橋も被災。駅舎はことし姿を消した▼人吉球磨は梅雨を前に各自治体で防災連絡会議を実施。年間の約4割の雨が梅雨期に降る熊本県。今月の降水量は平年並みか多い予想で「梅雨入りの遅れを取り戻す“帳尻合わせ”の降り方に注意」とも。念には念をの備えを改めて。

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