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  • 2024/05/31 (金)
  •  大型連休で始まった「皐月」もきょうで終わり、あすから「水無月」。文字に「水」が使われているとおり梅雨の時季。すでに台風も発生し、頭に浮かぶのは4年前の豪雨災害▼近年の大水害では、線状降水帯の発生による集中豪雨に加え、山腹崩壊で河川に流出する土砂や流木が被害拡大の一因に挙げられる。そこには管理の行き届かない私有の放置林、増えすぎたシカによる食害も。防災面からも適切な山林管理が重要となっている▼温室効果ガス削減を含め国民誰もが森を支える仕組みとして、今年度から年額1000円の課税が始まる「森林環境税」。令和元年度から前倒しの形で「森林環境贈与税」として都道府県と市区町村に対し国から譲与されていたが、今後は課税分が原資になっていく▼郡市各市町村でも森林整備、人材育成、木材利用や促進などに活用。森林面積が94%を占める五木村では昨年度、約3900万円が譲与。林業事業体の造林や担い手育成の補助などに使われている▼山に囲まれた郡市では、その必要性に理解を示す人は多いだろう。年額1000円が多いか少ないかは別にして大事な血税に変わりはない。山の保全へ有効活用を。

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