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  • 2024/05/29 (水)
  •  人が生活や仕事をしていく上で欠かせない道具。石器時代の矢じりをはじめ時代とともに発展してきたが、現代人にとって欠かせない道具といえばパソコンやスマートフォンか。かつて山の暮らしを支えていた道具に関する企画展が、五木村と山江村で開かれている▼五木村歴史文化交流館で先月から開催中の「五木の食文化」は、食に関する道具を「作る」「食べる」「蓄える」に分け、枡、樽、鍋、石臼などを展示。また、集落によって正月料理の違いなど、山村の食生活を知る上で興味深い▼企画したのは今春、同村に着任したばかりの地域おこし協力隊員と聞き驚いた。学芸員の資格を持ち、民俗学にも造詣が深いのだろう。山村文化を伝える今後の企画展に期待▼一方、山江村歴史民俗資料館で今月から始まったのは「やまの道具展」。現在は高性能林業機械で伐採、搬出できるようになったが、それ以前は人力。会場に並んだ斧、鋸など造り手の職人技、使い手の息遣いを感じる▼いずれも時代遅れの道具に映るかもしれないが、そこには先人の知恵があり、大事に扱われていたことがうかがえる。物があふれる時代だからこそ古の道具から学びを。

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