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  • 2024/05/10 (金)
  •  野鳥の繁殖期を迎えた郡市でも民家、事業所などでせわしなく飛び交いながら立派な営巣を終え子育て真っ最中のツバメたち。きょう10日から「愛鳥週間」が始まった▼「ひなを拾わないで」と呼び掛けるのは、本紙で「野鳥図鑑」を掲載中の野鳥写真家・古江之人さん。軒下に落ちた生きているひなを拾う人もいるが「親鳥が近くで見ているので心配無用。かわいそうと思ってもやめてもらいたい」。野外で死んだ鳥の処置についても「素手で触らず丈夫なビニール袋に入れて封をして、燃えるごみに出す」▼「人間が関わらないのが基本的な考え」と古江さん。先日、わが家の軒先に出来たばかりのツバメの巣が落ちていた。どうもスズメが巣を乗っ取ろうとしたらしい。これも“自然界のおきて”なのか▼自然のバロメーターである野鳥が「すみか」を追われる場合も。JR人吉駅裏にいる集団のサギは山林開発で街中に営巣せざるを得なくなったという▼多くの種類の野鳥を紹介する「野鳥図鑑」。古江さんの愛する野鳥が紙面、SNSで生き生きとした姿を通して、郡市に残る豊かな自然と人がどう共存していくのかを考えてほしい。「愛鳥週間」は16日まで。

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