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  • 2024/03/30 (土)
  •  きのうからの好天で隣地の桜は満開へ。そこにメジロやヒヨドリ、ときにスズメまでやって来ては花をついばむ。黄砂は余計だが、やさしい陽光に包まれた春らしい情景には心癒やされる▼花々に誘われて鳥がさえずりチョウが舞う春の次は、強い日差しにて暑さ増し、生活に躍動を生じさせる夏。さらに収穫に喜び落葉で無常観を抱き人生への思い巡らす秋に続き、木枯らしに吹かれ寒さ厳しく、降雪時の静穏さは特筆ものの冬まで、季節が一巡する日本の四季▼広義の平和を希求しつつ、身近では安寧からほど遠い出来事を散見する。原因のひとつが慈愛の欠落と思う。ことし創立61年の「小さな親切運動」には、このおだやかな春に最適なやさしさがあふれる。利害得失に追われた欲得のまん延する社会に埋もれるほど、ささやかな親切が身に染みる▼家族は無論、私たちは会社の仲間や友人らと社会に携わる。そこには日々の生活を営む上で陰に陽に誰かの支えが存在する。素直になれず、また言葉に表せずとも感謝の心にて思いやりの認識が不可欠だ▼おだやかな春のもと、自然に笑顔となれるから不思議だ。花より団子も結構。花見に興じしばしの休息を存分に。

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