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  • 2023/12/29 (金)
  •  昭和生まれの郷愁かもしれないが、年の瀬を迎えるたび時代の変化を感じる▼田舎の迎春準備では、餅つき、正月飾りの裏白取り、家の大掃除に障子の張り替えと忙しかったのを思い出す。正月には最寄りの食料品店も休みとなるため、お節料理も保存を考えて塩味や甘味の強いものが多く、赤い酢だこもその一つ▼今は、いつでもコンビニエンスストアが営業し、元日から初売りの店も多い。餅もお節料理も手軽に買える時代。郡市でも人口減少を象徴するように大家族から核家族や高齢者世帯が増え、親戚一同が集まって新年会を開くことが少なくなれば買った方が楽で無駄も省ける▼ただ、雑煮については地域によって醤油や味噌味、餡餅を使うなど違いがあるように、味噌汁と同じく各家庭独自の味がある。具材もシシ肉を使ったり、昨報にあるように自家製もやしを使う所も。新年の行事食ながら千差万別の食文化、ぜひ守り継いでもらいたい▼その前に明後日は大晦日。年越しそばに加え近年はすき焼きも定着。元日以降も新年会、成人式と宴の機会が増える。球磨焼酎が加われば会話も弾んで食も進みがち。食べ過ぎと飲み過ぎにはくれぐれもご注意。

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