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2023/09/22
(金)
- あす23日は彼岸の中日。毎年不思議に思うのがヒガンバナ。彼岸の訪れが分かるように地面から茎を真っすぐ伸ばし鮮やかな赤い花を咲かせる。稲穂が黄色く色づき始めた田んぼの畔や観音堂周辺を彩り、まさに秋の風物詩▼その美しさとは裏腹に球根には毒があり、モグラなどから畔を守るために植えられたと伝えられ、秋の農村風景にも先人の知恵がうかがえる。現在はモグラよりも鳥獣被害が深刻。“実りの秋”を迎え農家たちは収穫まで気が抜けない▼先日、読者から悩みの電話をいただいた。聞けば、夕方から翌朝まで5分置きに爆音が鳴り続いて眠れないという。その音は鳥獣被害対策に使われている爆音機。行政や警察に相談し一時収まったが再開し、何らかの規制ができないかという相談だった▼恐らく夜間のシカやイノシシ避けに使っているのだろう。同様の騒音トラブルは全国でも起きており、他県では夜間使用しないなどのガイドラインを設けている所も。現在は超音波や電柵などさまざまな最新対策機器も増えた。爆音機からの転換を求めるしかないのか▼いずれにせよ、秋の夜長に騒音は無粋。静かに名月と虫の音を楽しみたい。