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  • 2023/09/15 (金)
  •  9月も半ば。日中は厳しい残暑でも朝の肌寒さに秋の深まりを感じるようになると、楽しみなのが“秋の味覚”▼その一つが「球磨栗」。県内では鹿本地域とともに有数の産地。その品質は昔から定評があり、栗きんとんなどの和菓子の原料に使われているが、近年はケーキなどスイーツにも多用され、若い世代の人気を集めている▼その知名度向上を目指し、きょう15日に始まったのが「くまろんフェア」。郡市の28店が工夫を凝らした41品を提供し多彩な味わいが楽しめる。さらに今月24日には山江村で「やまえ栗まつり」も。一品選ぶのに困りそうだ▼これから収穫の最盛期を迎えるが、生産者に聞けば予想よりも量が少ないという。昨年は高単価に恵まれ、JAくまの販売額は32年ぶりに6億円を超えたが、もし品薄から高騰すれば買う側は手が出せなくなる▼秋の味覚の代表格だったサンマは不漁により今や高級魚価格。形もやせ細って見え、長らく購入していない。脂の乗った安くてうまいサンマを焼いていた秋の日は遠い過去のよう。かつて生産量1000トンを超えていた「球磨栗」も現在は半分。ブランドの恒久化へ安定生産を願いたい。

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