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  • 2023/06/27 (火)
  •  ロシアのウクライナ侵略をはじめ偏った円安主導政策などで物価上昇に苦しむ日本国民。こんな時代故、さらに夏季賞与が存在感を増す▼公務員の支給は目前で地元消費を切望するが、個人的な交流の範ちゅうでは熊本都市圏での消費が大半の様子。新型コロナの5類移行で営業を再会した郡市の飲食店。豪雨災害からの復興を念頭に支給額の五分でも使ってほしい▼昨夏にマーケティング企業が行った夏季賞与の使途調査がある。「支給されない・分からない」の回答を除いたトップは「貯金・預金」の約35%。次に多いのが約8%の「旅行」で3位に「食品」と続く。ちなみに「ローンや借入の返済」と「投資信託」がほぼ同率な点にも興味が湧く▼昨年の全国企業倒産件数は3年ぶりに前年度を15%上回る6880件。コロナの資金繰り支援策で低水準の中とはいえ、夏季賞与はおろか普段の生活すら危ぶまれる人びとの存在など、事実の深層にも意識を向けるべき話題だ▼ところで、成功した知人経営者いわく「お金は使い方次第で回帰する」。その点、先述の使途調査では「特になし」が7%とあり、実に“もったいない”。否、やはり“うらやましい”のが本音か。

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