HOME>>瀬音

  • 2023/06/05 (月)
  •  人吉球磨を含む九州北部地方は平年より6日早く5月29日ごろ、隣接する九州南部も翌30日ごろ梅雨入りしたとみられる。南部より北部の梅雨入りが早いのは平成23年以来12年ぶり▼人吉球磨の梅雨の特徴といえば末期に降る大雨だが、ことしは台風2号から流れ込む暖かく湿った空気が前線を刺激。四国や本州には線状降水帯が発生し、その光景は梅雨入り直後ながら令和2年7月豪雨を思い出させた▼人吉球磨の梅雨末期の大雨を振り返ると、昭和40年や球磨村の一里山で一日の降水量443ミリを記録した平成7年の大雨は7月3日。令和2年7月豪雨は3日深夜から4日朝に発生▼もう一つ、球磨地方を含む熊本県は6月から7月に年間の約40%の雨が降る。識者は「平年並みと言った場合、それは同時に年間の4割に達する雨が降るということ。平年並みが決して“安全”ではない地域に住んでいる自覚を持って」と指摘する▼気象災害から身を守るポイントは“非日常”へのスイッチオン。「今まで被災した場所じゃないから大丈夫」という思い込みが一番危険だと専門家は語る。雨がやんだから大丈夫と思うのも危険。避難場所や携行品など改めて確認を。

トップへもどる