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  • 2022/08/30 (火)
  •  単車通勤だと朝夕めっきり涼しくなったことを体感し、夏の終わりを知る。ことしも猛暑続きの中、川辺川、万江川で子どもたちとよく泳いだ。やはり川は最高だ▼しかし、風物詩だった相良村柳瀬の川辺川に架かる権現橋から飛び込む高校生らを全く見なかった気がする。令和2年7月豪雨の影響で浅くなったのか、今夏は遊泳禁止となり、川辺川や万江川などで泳げる場所を探す子どもたちの“川難民”があふれたらしい▼40年以上前の小学生のころ、夏休みは毎日午前10時に、みんなで川辺川の遊泳場に向かった。白い旗が上がっていると泳げるので、うれしくて足が速まる。自分の名前を書いたかまぼこ板をテントに掛け、地域の人たちが見守る中、真っ黒に日焼けするまで泳いだ▼川辺川に計画される流水型ダム。蒲島郁夫県知事が語る「命と清流を守る」の「清流」とは具体的に何を指すのか。16年連続清流日本一の水質か、それとも貯水型ダムと比べての話なのか▼球磨川河川整備計画を策定した国、県は「住民への丁寧な説明を重ねる」という姿勢を示すが、「生命・財産を守るダム建設」と相反する「清流」の両立には住民の理解が欠かせない。

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