HOME>>瀬音

  • 2022/01/31 (月)
  •  令和2年7月豪雨で未曾有の被害を受けた人吉市から八代市までの国道219号(通称・球磨川沿岸道路)を久しぶりに通行してみた▼至る所に災害の爪痕が残っており、復旧・復興には時間がかかりそうだ。特に驚かされたのが大型トラックの往来の多さ。川に堆積した土砂を撤去しているもので、何台も列を成してくる光景からすると、大水害によって大量の土砂が堆積していることが分かる▼また、国道と並行して走っていた肥薩線の線路は各所でレールがめくれ、トンネル内は大量の土砂に覆われている。JR九州は鉄道での再建方法や概算費用を3月末までに公表する方針を示しているが、元どおりに復旧できるのかとても不安だ▼災害後、国道219号が被災して思ったことだが、もし九州自動車道八代―えびの間が開通していなかったら“陸の孤島”と化していた。食料や日用品などの生活物資の供給が途絶え、復旧作業にも多大な影響を与えたことだろう▼人吉球磨地域にとって、生活や観光、経済などを考えると道路や鉄路の一日も早い復旧は欠かせない。郡市民の誰もがそう思っている。国や県、JR九州には、その思いをくみ取ってほしい。

トップへもどる