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  • 2022/01/26 (水)
  •  先週土曜日の午前1時すぎ、突然の強い揺れに飛び起きた人は多かっただろう▼日向灘を震源とする地震は郡市で震度4を観測したが、6年前の4月16日に郡市で震度5弱を観測した「熊本地震」も午前1時すぎの夜中。その記憶がよみがえり、「この後も余震が続くのでは」「被害は出ていないか」と不安からよく眠れなかった▼令和2年7月豪雨の水害があったせいもあるが地震に対する危機感が少し薄れていたのは否めない。地震だけでなく阿蘇中岳や遠く離れたトンガの海底火山噴火など目に見えない地下の活動が活発化しているのか▼震源が日向灘と聞き、頭に浮かんだのはいつか起きるといわれる南海トラフ巨大地震。ただ、日向灘を震源とする地震は過去に何度も起きており、「令和」に入ってからも元年5月に郡市で震度3を観測。今回の地震も南海トラフ巨大地震との結び付けは早計のようだ▼しかし、この人吉盆地には人吉市から湯前町にかけて南縁断層があり、大規模地震の危険を抱えていることを忘れてはならない。先の地震も大事に至らずに済んで良かったままで終わらせず、地震に対する備えを今一度考え直す教訓としたい。

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