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  • 2022/01/13 (木)
  •  20歳の門出を祝う成人式が年始に人吉球磨の市町村で行われたが、錦町木上の少年院・人吉農芸学院でも院内成人式で新成人6人が更生を誓った▼詳しくはきょうの本紙に譲るが、社会での成人式と違い、華やかさも友人との再会もない院内の成人式は、不本意としながらも「自分を変えるチャンス」と涙する新成人に対し、小柴直樹院長の「ここに来てくれ、生きてくれた。それだけでもうれしい」という包み込むような式辞が印象的だった▼同じくきょうの本紙に「社会を明るくする運動」熊本県作文コンテストで入賞した多良木小学校6年生の源嶋友里さん、山江中学校2年生の嶽本彩音さんの作文を掲載している。2人は非行や犯罪に走る要因は家庭、社会の環境が大きいと考え、源嶋さんは「世界を、平等に、幸せに」、嶽本さんは「全ての人に変われるチャンスを」と願う▼20歳の成人年齢が法律の改正により、ことし4月から18歳に引き下げられる。これが少年たちを見捨てず非行から守ることになるのか。数年後に18歳成人を迎える源嶋さんは「政治に子どもの意見を取り入れて」、嶽本さんは「支えてくれる社会を」と作文に込めている。

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