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  • 2022/01/10 (月)
  •  陸上競技の長距離種目で記録の伸びに大きく貢献してきた厚底シューズ。試合では欠かせない武器だが、厚底シューズ特有のけがに苦しむ選手も多く対応を求められている▼厚底シューズが登場した2017年当時は、開発した1社が独占。その後、国内外のスポーツメーカー各社も競って開発に乗り出し競争が激化した。ことしの箱根駅伝出場選手を見ても全ての選手が厚底シューズを着用していた▼しかし、厚底シューズ特有のでん部周辺のけがが増えている。他社の記事によれば若年層への影響について「骨の発育に影響する可能性がある」。また、「一般ランナーは思わぬけがをするリスクもある」と指摘するスポーツ医学の大学教授もいるという▼郡市の小中高校の選手の中にも厚底シューズを着用している人が大勢いる。記録を出すことへの挑戦は必要なことだが、けがをしては何もならない。指導者にはそれを避けるため、厚底シューズに耐えられるような体幹強化など細心の注意をしてほしい▼以前は、薄くて軽いシューズが常識だったが、現状では厚底シューズが主流。それだけにけがをしないよう個々に合った厚底シューズを選ぶことが必要だろう。

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