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  • 2021/10/20 (水)
  •  プロ野球のセ・パ両リーグが佳境を迎える中、「平成の怪物」と称された西武の松坂大輔投手が19日、引退試合となる日本ハム戦に先発し、23年間の現役生活に別れを告げた。野球ファンとして寂しく思う▼横浜高校時代の平成10年に甲子園大会で春夏連覇。夏の準々決勝のPL学園戦は一人で延長17回を投げ切り、決勝の京都成章戦ではノーヒットノーランを達成。当時、テレビ中継を見ながら泥だらけになり力投する松坂投手に声援を送り続けたことを思い出す▼その後も注目してきたが、プロ入り後のイチローとの対戦では3打席連続の三振を奪い「自信が確信に変わった」との明言も。日米球界で華々しい活躍を見せ、通算170勝を積み重ねた▼近年は度重なる故障に苦しみ満身創痍の日々だったという。その中でも「不利な状況をはね返し、必ずマウンドに立つ」との精神で復活を目指したがかなわなかった。引退試合では全身全霊の5球を投じ、その姿にファンから万雷の拍手が送られた▼現役生活に終止符を打ったが、松坂投手にはこれから日米球界で得た実績や経験を基に監督、コーチとして後進の育成に力を入れてほしいと願っている。

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