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  • 2021/08/26 (木)
  •  長かった夏休みも終わり、郡市内の多くの小・中学校でもきょう26日から2学期が始まった。期間中は拡大する新型コロナ禍や盆前からの長雨などによって児童、生徒らも巣ごもり状態が続き十分な思い出づくりができなかったことだろう▼例年、夏休み明けには小中高校生の「自殺」や「不登校」が増える傾向にあるといわれる。ことしは1月から6月までの上半期だけで自ら命を絶った小中高校生が前年同期より31人多い234人で推移しているという。コロナ同様に深刻な問題だ▼菅首相は新型コロナの感染抑止に関し「明かりがはっきり見え始めている」と発言したが、全国的な感染拡大は現在も続いており、何をもってそう言い切れるのか疑問。家庭や学校も新型コロナの対応に苦慮しているのが現状だ▼話を戻すが、NPO法人によると「学校へ行きたくない」との子どもの訴えはSOSのサインと捉えるべきだと警鐘を鳴らす。周りの大人が子どもたちに寄り添い気持ちを最後まで聞き、安全を確保する手段を講じるべきだ。それが尊い命を救うことにもつながる▼子どもたちは将来を担う大切な“宝”。家庭や学校だけでなく地域全体で見守ることが大切。

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