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  • 2021/07/31 (土)
  •  昨年からのコロナ禍に豪雨災害もあり、忘れられた感のある「日本遺産」。今月16日に文化庁から発表されたのは、初年度の平成27年度に認定された郡市を含む全国18件の総括評価と継続審査結果▼認定の見直しが進められていたことに驚いたが、認定地域の取り組みに温度差が見られるためという。郡市を含む14件は「認定継続」となったが、4件は「再審査」となり、認定取り消しの可能性も▼「日本遺産」は、日本の文化や伝統を語るストーリーを認定。語る上で欠かせない構成文化財を活用し、国内外から観光客を呼び込み地域活性化につなげることを狙いとし、東京五輪開催の2020年までに100件程度の認定を目指していた▼6年間で104件が認定されたが、コロナ禍で東京五輪は延期され、訪日外国人は激減。認定地域の多くが環境変化に困惑し、活用に苦慮している。コロナは終息どころか拡大傾向、2日連続で感染者が1万人を超えた。感染力の強い変異株に加え気の緩みもあるのか▼夏休みを迎え、子どもたちのワクチン接種が始まった。五輪の感動は残ってもコロナ禍の“負の遺産”を次世代に残さないよう感染対策の引き締めを。

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