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  • 2020/11/19 (木)
  •  子どものころ、思い出深い学校行事の上位に修学旅行を挙げる人は少なからず。数十年経過後、同じ場所を訪ね「修学旅行以来で懐かしい」と聞くこともある▼小紙が学校の行事予定をまとめた11月の教育カレンダーを見ると、複数校が修学旅行をはじめ、社会科見学、集団宿泊教室などを計画。子どもたちのうれしく、楽しそうな表情が目に浮かぶ▼とはいえ、ことしはコロナ禍の影響で日程や行き先を変更するなど配慮が随所に。市中の自由散策を取りやめ、出入り口で検温対策が講じられている施設内散策に変更した学校もある▼要は感染リスクをいかに軽減するか―だが、対コロナ対策は郡市の学校に限ったことではなく旅行先を隣県や県内に変更したり、利用するバスを増便するなどさまざま▼受け入れ側も密にならないよう知恵を絞り、閉館後、貸し切りにして好評を博している水族館もあると聞く。今月上旬、水俣市の小学生が人吉市と球磨村を修学旅行で訪れたのは既報のとおり▼豪雨被災で不便な生活を余儀なくされている現状を知り、仮設団地に届ける食事を作ったことも生涯忘れないのでは。旅先での見聞、何か一つでも心の糧にと願って。

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