HOME>>瀬音

  • 2020/03/26 (木)
  •  気付いた読者もいようが、本紙1面の「お天気歳時記」が「くらし…」に変わって早4カ月。好意的な意見が複数届き、ひとまず安堵。手前みそで恐縮だが日々の雑学にも▼過日の同欄は「春の4K」。“強風”“乾燥”“花粉”“気温”への注意喚起だ。一昔前に多用されたキーワード「3K」がベース。すでに死語の部類だが、厳しい労働環境を扱った“きつい”“汚い”“危険”の頭文字の引用▼あるサイトでは“帰れない”“過酷”“給料安い”の「新3K」を加えた「6K」まで登場。終身雇用や滅私奉公は幻影といわれる昨今、労使共に働く崇高さを先鋭的に捉えすぎる傾向ではないか。再確認の必要があろう▼同じくK絡みだが、映像世界では高画質をうたう普及型の「4K」に加え、すでに「8K」もあり。何ごとも好視界は結構だが、新型コロナウイルスだけは目視できずに悔しい▼その代わり、すっかりコロナの影に隠れた政治の醜聞は見えにくくなった感あり。かの立花隆氏は、ある政治家をもって「3K」となる“カネ”“権力”“彼女”との関係性を披歴▼ところで、冒頭の春の4K。ことしは“黄砂”と“コロナ”、そして“買い占め”を入れた「7K」が妥当と思うのだが。

トップへもどる