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  • 2019/08/19 (月)
  •  お盆期間中に西日本を大型の台風10号が縦断。人吉球磨地方も強風域に入り心配されたが、幸いにも雨風は弱く大きな被害をもたらすこともなく、ある意味“空振り状態”だった。しかし、これから秋にかけて台風シーズンに入るだけに被害が出ないことを願う▼立秋やお盆を過ぎると秋めいてくる。日中の厳しい残暑は相変わらずだが、朝方の冷気が秋の訪れを告げる。季節の移ろいを感じるのは気温の変化が一番。生物の世界はひと足先に季節の変化を敏感に感じ取る。その変化がわれわれの視覚や聴覚にふれ、季節感を増幅させる▼季節を感じさせてくれる「トンボ」もその一つ。いま、飛び交っている「精霊トンボ」(ウスバキトンボ)には過ぎ行く夏の風情があり、「赤トンボ」(ミヤマアカネ)は秋の代表。人吉球磨地方は多種類のトンボの生息地ともいわれる。それというのもため池などが多く残るためと考えられているという▼だが、夏の風物詩となっている「ホタル」はコンクリートの河川改修などで近年減少してきた。しかし、山間部には未改修の小川も残る。これらの昆虫を将来に残すため、自然と共存するような施策が必要だろう。

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