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  • 2019/08/28 (水)
  •  先日、左足の親指の付け根付近が激痛に襲われた。やがて腫れ上がり、 火傷のように触るのもつらい痛みで、歩くのもままならず、2日ほど苦しめられた▼初めて体験する症状をネットで調べたら予想どおり「痛風」。尿酸の結晶が引き起こす病気だが、酒量や食事など日ごろの不摂生が招いたとはいえ今も再発の不安を抱えている▼改めて考えさせられるのは、健康のありがたさと同時に、いつ病やけがに見舞われるか分からないという無常。若くても脳卒中などで突然亡くなる例は少なくない。当然、高齢になればリスクも高まる▼もしもに備えた人生会議アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を御存じだろうか。在宅医療が進む中、受けたい医療やケアを家族やかかりつけ医と事前に話し合っておくことで意思を伝えるのが困難な状態になっても安心、家族も判断に悩まなくて済む▼災害への備えもしかり。「防災の日」の来月1日、人吉市では人吉一中を会場に総合防災訓練が行われ、隣の人吉医療センターでも午前中は連動した訓練、午後からACP啓発の寸劇が上演される▼無常の人生に日ごろからどう備えておくか。考える日に。

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