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2019/08/30
(金)
- 厳しい残暑から解放されたかと思えば雨続き。一昨日、佐賀県佐賀市ではわずか1時間に110㍉、24時間雨量は長崎県平戸市で434㍉を記録した。平年8月の1カ月雨量の2倍に値するというから、どれほどの量か想像できる▼昨日にかけて再び注目されたのは、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み大雨をもたらす帯状の「線状降水帯」。気象庁が佐賀、長崎、福岡の3県に発表した大雨特別警報は、直ちに命を守る行動に最善を尽くす必要がある警戒レベル5相当▼ことし3月の避難勧告等に関するガイドラインの改定以来、郡市には発表されていないが、線状降水帯がいつどこに発生するかの判断は気象予報士でも難しいとされる故、情報収集を小まめに▼気象庁は今回、3県の市町村に特別警報を発表した際、あらかじめ指定された避難場所に向かうことにこだわらず川や崖から少しでも離れた近くの丈夫な建物の上階層に避難するなど、自らの判断で安全確保を呼び掛けている▼形式にとらわれない臨機応変な行動が自分はもとより第三者の命を守る上で大事なのは言わずもがな。身近に高齢者や幼子がいればなおさらと心しておきたい。