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  • 2019/06/27 (木)
  •  報道やワイドショーが日常的に高齢者運転の危険性を訴求する。彼らに免許返納を促しても、代替の交通サービスなき地方では死活問題。根深い▼高齢者への運転技能指導をはじめ、低速走行や急な方向転換への対応など、周囲のドライバーの理解は大変だが、いずれは誰もが通る道。他人ごとと思わず、親身に参画すべきと思う▼高齢者へのクローズアップで気になり調べた。いずれも平成30年度の運転免許保有者数は24歳までが474万1391人(全体の5.8%)で、事故件数が4万1578件(全体の10.2%)。一方、65歳以上は1863万4865人(同22.6%)の9万57件(22.1%)▼保有者数と事故件数の割合がほぼ同数の高齢者に対し、免許取得後3~4年の24歳までの若者が保有割合の倍の事故を起こしている。自虐的だが本事実を知っての報道ならば、メディアの作為を感じる▼交通安全対策には①教育②技術③規則④環境という「4Eの原則」がある。高齢者への講習指導と環境整備、規制の厳罰化や車両メーカーの安全装備の義務化など、可能なかぎりの予防策を講じる場合に不可欠なキーワードだ▼時季は梅雨入り。くれぐれも安全運転を。

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