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  • 2019/06/25 (火)
  •  人吉球磨地方の各地で今、田植えを行う光景が見られる。例年ならすでに梅雨入りし、大量の雨が田んぼを潤しているころ。ことしの梅雨入りはまだで、雨が降らず農家は水不足を心配する▼梅雨は中国から「梅雨」として伝わり、江戸時代ごろより「つゆ」と呼ばれるようになったという。日本の由来は「露」からと考えられるが、梅の実が熟してつぶれる時季であることから「潰ゆ」と関連付ける説もある。日本歳時記には「此の月淫雨ふるこれを梅雨と名づく」とある▼九州北部地方の梅雨入りが過去に最も遅かったのは、昭和42年6月22日ごろ。ことしはすでにその記録を更新する異常さだ。それだけに郡市内の河川は例年より水位が低い。県内では水不足により田んぼが干上がり、ひび割れて田植えができない所もある▼このままの状態が続けば、水稲もだがその他の農作物にも多大な影響が出ないか危惧される。そろそろ大地を潤す恵みの雨が欲しいものだ。それが災害をもたらす雨量であっては困る▼予報ではあすから雨模様。やっと好天続きから抜け出し、梅雨入りするだろう。要注意の梅雨とならず少雨を補う程度の雨量であってほしいと願う。

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