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  • 2019/06/26 (水)
  •  気象庁はきょう26日午前、統計を始めた昭和26年以降、最も遅く「梅雨入りしたとみられる」と発表▼かと思えば、沖縄の海を北上している熱帯低気圧が台風となり、九州南部などに接近する見込みのため要注意。これまでの少雨から一転、状況次第では大雨になる恐れもあるから気象情報は小まめに収集を▼さて、来年は幸野溝、百太郎溝、中球磨の3土地改良区合わせて約3500㌶にかんがい用水を供給、「命の水がめ」と比喩される水上村の県営市房ダム完成から60周年、還暦を迎える▼50周年の折には、水没移転者189人の名前を刻んだ記念碑が建立された。水没に伴い移転を余儀なくされた住民名簿や記録は残っておらず、移転者で組織した実行委員会が聞き取りを重ねるなど調べ上げたと聞く▼同村内で市房ダム下方の第二ダムからポンプで水を上げ、利用している受益面積は約5㌶。いかに村外の農地が恩恵にあずかっているかは言わずもがな▼昭和28年に建設が始まり、同35年に完成するまでの間、工事に関わった4人の尊い命が失われたことも忘れてはならない。大地を潤す水の大切さ、命の尊さにふれ、改めて考える節目の周年でもある。

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