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2019/06/14
(金)
- 10日ほど前、遅めのホタル観賞に胸躍れば季節外れの冷たい風。“あいの風”ではなかろうが、四季折々の風の味わい方は日本ならでは▼わが国は東西南北、四季に応じて千差万別の風が吹く。その数は約130種と聞くが、各地域独特の呼び方を含めれば軽く1000を超えるだろう。偏西風の影響を強く受ける日本ならではの文化風土など興味深い▼興味といえば、来月に迫った参院選。衆院選との同日選が現実味を帯びたかと思えば風に“流された”ようだ。官房長官は野党の不信任案提出について「出たら戦」と明言するも、風はあれよあれよと強まり一転▼しかし、野党は過去の経験から「死んだふり」「やめたふり」などの形容で疑心暗鬼に。衆院、参院とも与党に6割強を占められる厳しさ故、猜疑もあるのか▼ともあれ、老後資金2000万円問題は現実と向き合うきっかけになった。総務省がことし4月に発表した日本の総人口は1億2644万3000人。15歳から64歳の生産年齢人口が減少している現状に照らせば財源は…。どう暮らすかによって必要な資金額は変わるだろうが、大事な「年金」についてもっと深く分かりやすい議論こそ肝心と改めて。