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前原氏採集の植物展示 修復した標本展始まる ひとよし森のホール(2026/07/18) (2026/07/18)
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貴重な標本や資料が並ぶ森のホール
 人吉市教育委員会が所蔵し、令和2年7月豪雨の被災から全国のレスキュー支援で修復された郷土ゆかりの植物学者・前原勘次郎氏の植物標本展は8月16日まで、ひとよし森のホール(人吉市駒井田町)で開かれている。
 前原氏(1890~1975年)は玉名郡南関町出身で、球磨地域の小学校や人吉高等女学校などに勤務しながら植物の採集と研究を続け、ツクシイバラなどの新種の植物を多く発見。1931(昭和6)年に「南肥植物誌」を出版している。
 同市は遺族から約3万3000点の標本を譲り受けたが、令和2年7月豪雨で被災。
 全国の博物館や大学などでレスキュー作業が行われ、約8割が戻ってきたことを知った同ホールの小川代表が「おかえりなさい、レスキューされた植物標本たち」と題し、同市教育委員会の協力で1月に続き貴重な植物標本を借りて展示した。
 今回は、水上村で採集されたウワミズザクラや人吉市で採集したオガタマノキ、多良木町で採集したカサスゲなどの植物標本11点をはじめ、前原氏の経歴や人吉球磨の植物研究史、被災とレスキューの状況や孫の前原礼子さんが語る思い出などもパネルで紹介。
 解説文は前回と同じく「本人の言葉で」と「南肥植物誌」の原文を添えたほか「南肥植物誌」の原本や前原氏が人吉球磨の昆虫を調査する田原鳴雄氏に宛てた書簡、植物学者の牧野富太郎氏との交流など、貴重な資料も一緒に公開されている。
 入場料は資料代込み100円で「人吉球磨の偉人に関心を持ってほしい」と小川代表。
 展示をサポートした球磨人吉の偉人に学ぶ会の和田好史副会長は「夏休みの自由研究のヒントになれば」、環境省希少野生動植物種保存推進員の宮川続さんは「台紙に残る植物のずれた跡や泥の跡などから水害にも目を向けてほしい」と話す。
 開場は午前10時から午後5時まで。会期中は25日が休館となる。
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