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2025/07/01
(火)
- 七・三水害と七・四豪雨を思えば、ことしの梅雨明け宣言は早計と周囲に訴えてきた。しかし、ふたを開ければご迷答の連日の猛暑日。肩すかしは何よりだが、ことの本質は別にある▼災害といえば今、ちまたの話題は7月5日の予言ネタ。フィリピン沖を起点に大津波が日本を襲う説だが、一笑に付すのは軽率だ。最大40メートル超の遡上高を記録、2万人超の死者行方不明者を出した東日本大震災を知ればこそ、予言を信じた“おそれ”の思考は半ば当然だろう。真偽不明の情報でも、災害への備えという本質を忘れてはならない▼本質といえば3日が公示の参院選。報道の影響で“小泉米”ばかりに耳目は集まりがちだが、物価高騰など国民生活の窮状から今回の争点は間違いなく減税となろう。さらに結果次第では与党過半数割れの可能性もあり、政権選択も過言ではなくなった。今回の選挙の核心はこれらにあると思う▼好悪や損得感情、習慣を捨てて視野を拡大。幅広く情報を収集し批判的思考など、多角的な視点を意識すれば物事の本質が見えてくるとはゼミの恩師の言。教えに従い、先の予言ネタと参院選を見つめ直せば新たな認識が得られるかもしれない。