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天狗橋“朱色の人道橋”復旧 夏目ファンら渡り初め(2025/11/17) (2025/11/17)
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天狗橋の渡り初めを行う関係者
 令和2年7月豪雨災害で一部が流失した人吉市中神町の天狗橋は、災害復旧工事が完了。15日に式典と開通記念イベントが行われ、地域住民や行政関係者、アニメ「夏目友人帳」のファンらが渡り初めを行って完成の喜びを分かち合った。
 天狗橋は、市道中神大柿線上の球磨川に架かる長さ180メートルの人道橋で、昭和42年に竣工。すぐ上流の紅取橋が完成する以前は両岸を結ぶ生活に欠かせない橋として大切な役割を担っていた。
 さらに、近年ではテレビアニメ「夏目友人帳」のモデル地として注目を浴び、県内外から多くのファンが訪れる観光スポットになっている。
 5年4カ月前の水害で、天狗橋は左岸側のブロック積盛り土部分が決壊し、上部工の一部が流失。地元自治体や管理者からの要望を受け、国の権限代行による災害復旧工事が決まった。
 令和5年11月に着工し、護岸や上部工架設、舗装等の工事が終了。総工費は約11億円。新たな橋台を設けて橋の長さを12メートル延長し、既存のアーチ橋との統一感を考慮して旧橋と同じ朱色に塗装した。
 国が権限代行で復旧する球磨川流域10橋梁のうち、本復旧が完了したのは西瀬橋、沖鶴橋(球磨村渡)に続き3カ所目。人吉市内の橋梁は全て復旧した。
 完成式典は、午前10時半から西瀬小学校体育館で行われ、国土交通省や県、流域市町村の関係者ら約70人が出席。
 人吉市の中原こども園の園児がオープニングでダンスを披露し、金子恭之国土交通大臣は「天狗橋は生活道路としての機能はもとより、アニメのモデル地の一つでもあることから、人吉球磨地域の観光振興の活性化に寄与するものと期待している。国交省として引き続き1日も早く復旧、復興に向けて全力で取り組む」と式辞。
 続いて、木村敬熊本県知事が「天狗橋は被災前の景観にも配慮していただいた。豪雨災害からの創造的復興の早期実現を目指す」とあいさつ。来賓の吉田宣弘衆院議員、人吉区選出の溝口幸治県議がそれぞれ祝辞を述べた。
 金子大臣から松岡隼人人吉市長に引き継ぎ書が手渡された後、出席者は天狗橋に移動し、園児が掲げる横断幕を先頭に渡り初めを行い、関係者や地域住民は5年4カ月ぶりに眺める橋上からの景色を楽しんだ。
 中神町大柿町内会の尾方和敏町内会長(77)は「安全面に考慮され、前よりもきれいになった。遊水地事業で地区住民が減って寂しいが、天狗橋を見に来る観光客は多く、散歩などで日常利用する住民も増えるだろう」と話していた。

●景観守ってくれて感謝
 午後2時からは、熊本県と人吉市が開通イベントを開催。全国各地から夏目友人帳ファンが駆け付け、左岸側の堤防道路には300人以上の長蛇の列ができた。
 松岡市長は「これからも天狗橋の歴史を紡いでいく」、金子大臣が「新たな天狗橋もファンの方々に満足していただけるのではないか」と述べ、同アニメの人気キャラクター「ニャンコ先生」の音声メッセージが披露された。
 抽選で選ばれた100人と関係者が一緒に橋を渡り、記念カードをプレゼント。くまモンとニャンコ先生がコラボしたパネルが設置され、ファンらは天狗橋をバックに記念撮影を楽しんでいた。
 福岡県北九州市小倉南区から訪れた、ファン歴9年の森川義紀さん(46)と妻の恵子さん(49)は「すぐに応募し、当たった時はとてもうれしかった。アニメの舞台になっている景色を守ってくれて本当にありがたい」と笑顔で話した。
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