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犠牲者追悼 教訓を次世代へ 球磨工高「防災の日」新設し通年教育(2026/04/14) (2026/04/14)
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黙とうをささげる球磨工の生徒たち
 平成28年の熊本地震発生から大きな節目となる10年を迎えた14日、人吉市の球磨工業高校(坂本道彦校長)では、県教育委員会が定める「くまもと学校防災月間」に合わせた系統的な防災教育が始まった。
 午前8時45分、校内に防災主任の永吉要一教諭による放送が流れた。「本日4月14日は熊本地震発生から10年に当たります。震災の犠牲となられた方々に対し、哀悼の意を表すため、黙とうをささげてください」―。呼び掛けに応じ、各教室の生徒たちは一斉に起立して静かに目を閉じた。あの日、まだ幼かった生徒たちの胸に郷土を襲った震災の記憶とともに、命の尊さが改めて刻まれた。
 黙とうから「防災教育の1年」が始まった。過去の震災対応にとどまらず、15日には、一昨年に宮崎市での遠征中に鹿本高校(山鹿市)の生徒らが被災した落雷事故を重く受け止め、再発防止に向けた落雷避難訓練を実施。最新の気象情報を活用した判断を学ぶ。
 本震から10年となる16日には、ハザードマップを用いて学校や自宅周辺の洪水・土砂災害リスクを再確認し、地域防災への貢献意識を醸成する。
 5月1日には自衛隊を招いた大規模な防災訓練を計画している。地震と火災を想定し、実際の避難経路を検証した後、災害派遣の最前線を熟知する自衛隊員から専門的な講評と講演を受ける予定。
 さらに、これらの学びを深化させる初の試みとして、12月には独自の「球磨工防災の日」を新設する。全校での取り組みのほか、サバイバル飯炊き体験など、学年ごとの実践メニューを通じて、年間を通じた主体的な防災意識の定着を図る。
 震災から10年。同校は、地域の将来を担う「防災のリーダー」育成に全力を注いでいる。

●学校を“命守る拠点”に 防災特化型体育館の実現へ
 「学校を教育の場だけでなく、地域の命を守るとりでにしたい」と坂本校長は熱く語る。
 その思いの原点は令和2年7月豪雨。高台にある同校には多くの住民が避難したが、空調のない旧式の体育館では避難環境が不十分だった。「最後の大仕事として、国の『防災予算』を活用した、人吉・球磨の防災拠点となる防災特化型体育館を建て替えたい」。予算確保に向けて動き出している。
 校長が描くのは、ピロティ構造でマンホールトイレやペット同伴避難、多目的会議室などを備えた強固な施設。平時は体育館として高校生が使用する。たとえ将来的に少子化で学校の姿が変わったとしても、地域の安心を永続させる「防災の遺産」をこの丘に残す道筋をつくるのが、自身の宿題だと考えている。自衛隊との深い連携も、プロの視点を生徒に植え付け、実際に災害時に動ける人材を育てるためだ。
 「15年後には子どもの数が激減する現実を直視し、今、先見の明を持って動かなければならない」。震災10年。校長の視線は、生徒と地域の「次の10年」を見据えている。
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