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ダム巡り疑問や要望 木村知事が五木村、人吉市で意見交わす(2025/12/09) (2025/12/09)
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村民10人と意見を交わした五木村会場(5日)
 木村敬知事が県内市町村に出向いて県民と直接対話する「お出かけ知事室」が5日に五木村、6日に人吉市でそれぞれ開かれた。「緑の流域治水」の一つとして川辺川に建設が計画されている流水型ダムを巡り、反対や疑問の声が上がったほか、今後の地域振興や教育などさまざまな分野から質問、意見、提言が出された。

●賛否の意思取ってほしい 県道改良や観光振興も 五木村
 五木村は、午後6時半から同村役場会議室で開かれ、村民ら55人が傍聴に訪れ、中学生2人と高校生1人を含む10人が質問。
 流水型ダムに関しては男性1人が取り上げ、村民の賛否を巡る意思確認について「川辺川ダムの時は私たちの親の世代が対応し、住民に賛成か反対を聞いて最終的に合意した。今回の流水型ダムでは、村長が村民の意見を聞いて是非を判断すると言っていた。私たちは待っていたが、昨年4月の住民集会冒頭で村長がダムを受け入れると言った。今の状況は五木村全体がダムに同意しているのか。知事はどう考えるか」と見解を求めた。
 木村知事は「村長が村民の意見をうかがう中で昨年4月にダムを前提にむらづくりを表明し、ダム前提のむらづくりが進んでいると思っている。さまざまな意見はあるが一定の理解が得られた」と説明。
 男性は「全員から住民投票でもアンケートでもいいからダムに対する賛否の意思を知事の力で取ってほしい」と迫ったが、木村知事は「私は、イエスかノーかを迫って対立をあおることはしたくない。村が総合的に判断されたことを一緒にやっていきたい」と理解を求めた。
 別の男性からは、県道宮原五木線の改良について「ダム工事で交通量が増えると思う。改良のスピードアップを」と求め、木村知事は「スピードを上げて頑張っていく」と答えた。
 この他、焼き畑のPRや活用、今後の五木村の観光振興についてアイデアを求められた木村知事は「焼き畑でできた作物の商品化、焼き畑を見てもらう体験ツアーができれば」「川辺川と森、伝統文化を生かした五木らしさを前面に出した観光を」などと提案した。

●行政と対話、共同検証を 建設反対の市民求める 人吉市
 人吉市は、午前10時から同市保健センターで開かれ、事前に通告した9人が質問。市民や市職員ら約30人が傍聴に訪れた。
 新たな流水型ダムの建設に反対している市民は、独自の調査結果を説明し「“清流”には基準がなく、川のきれいさが失われるのではないか」「命を守るというダムは間違った根拠がたくさんあり、それに基づいて整備計画が作られている」などと主張。行政と対話ができる場、共同検証の開催も要望した。
 木村知事は「清流に対する思いは一人一人異なり、一つの言葉や指標では表せないが、ダムによって清流が今よりも悪くなることは絶対に避けたいというのが私の思い」と述べ、「事業を推進する上で疑問に答えていくことが行政の責務。説明が足りない部分についてはしっかりと説明していく」との姿勢を示した。
 続く質問では、ダムに反対する理由として大橋の中央部の水位変化を取り上げ、「危機管理水位計の数値は真実ではない。国土交通省は訂正すべき」と指摘。
 また、他の市民は「あの豪雨で亡くなられた人の命を救えたとすれば、川辺川ダムではなく、早い段階での安全な場所への避難。雨の中で寝具を抱えて避難するのは難しい。県の財政をダム建設に使わず、避難所の設備を整えてほしい」と切実な思いを語った。
 その他、日台連携への協力や海外企業誘致など新たな支援の枠組み、古文書等の文化財が保管できる県立施設の整備、税金に対する考え、道路の片側2車線化、不登校の現状やフリースクールの整備など多岐にわたる質問が出された。
 TSMC進出について「県南は取り残されている印象」、令和2年7月豪雨災害時の行政職員の対応と改善といった意見や要望、提言があり、木村知事は現状の政策等を踏まえながら回答した。
 最後に木村知事は「まだまだ不十分なところはあるが、きょうの意見をしっかりと受け止めさせていただく」と述べた。
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