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球磨村神瀬の岩崎住職 災害経験生かし支援活動 応急作業にライト配布(2026/08/05) (2026/08/05)
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倒壊した鷲峰さんの自宅
 球磨村神瀬の曹洞宗・神照寺住職の岩崎哲秀さん(52)は、令和2年7月豪雨で活動したボランティアと共に、先月28日に発生した熊本地震で被災した寺院や住家の復旧、自主避難所の被災者にヘッドライトを渡す“光を届ける活動”に取り組んでいる。
 岩崎さんは、10年前の熊本地震でも被災地に赴き、同6年元旦の能登半島地震では同月6日に軽トラックで物資を届けるなど、支援のノウハウやボランティアのネットワークを持つ。
 被災寺院や近所の住民のニーズの収集をしているほか、同豪雨後に3トン以上のバックホーを操縦できる車両系建設機械運転技能講習を受講し試験に合格しており、技術を生かした復旧作業が可能。
 県内外の約30人と連携して現地入りしており、水や食料などを届けて屋根にブルーシートを張るなど応急作業に奔走。同豪雨で夜間のトイレ移動時の課題を聞いており、ヘッドライト200個を用意し配布している。
 「水がないのが問題。ガソリンスタンドは再開してきた。車中泊の人が多く見られ給油できない人もいて熱中症が心配」と岩崎さん。
 「家庭ごとに問題が個別化していく」と危惧し、物資の運搬と応急作業に加え、サロン活動もしているという。

●本堂は傾き叔父宅倒壊 下敷きの叔母「九死に一生」
 今回の熊本地震で岩崎さんの叔父・鷲峰悟参さん(74)が住職を務める八代市通町の曹洞宗・久巖寺の本堂が傾き、隣接する住家は崩れるなど甚大な被害に見舞われた。
 岩崎さんは午後11時ごろに現地に着き、翌29日から本堂の片付けや貴重品の避難などに取り組み、各地も回る。
 久巖寺では倒壊した塀の瓦や木材が道路側に倒れ、敷地内では木造2階建ての住家の1階部分が押しつぶされ、本堂は傾き、檀家の墓も一部倒れるなど被害に遭った。
 発災時、悟参さんは外出していて無事だったものの「帰るとこの状態だった。まさか家が崩れているとは」と肩を落とす。
 叔母の正子さん(76)は居間にいて家屋の下敷きになりはさまれて動けなくなった。懸命に体をひねりながら抜け出そうとし、隣人が来たのに気付いたため必死に名前を呼んで助けを求めたという。
 岩崎さんが駆け付けたころには隣人の手助けもあって脱出していた。頭にこぶができていたものの命に別条はなく「余震が来るのは分かっており必死だった。九死に一生を得た」と正子さんは安堵の表情を見せる。
 発災後、悟参さんは岩崎さん宅で、正子さんは郡市の親戚宅で寝泊まりしているといい、岩崎さんは「これから片付け作業を進める」と話す。
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