HOME

更新履歴
特集 齋藤 友秀さん(話題の人にインタビュー) 2026/06/11

ニュース 鳥獣被害対策と資源化へ「ジビエのさと」開所 球磨村 2026/06/11

ニュース くま川鉄道全線再開へカウントダウン 「デジタル鉄印」連続発売 2026/06/11

ニュース 出会いから新婚まで支援 少子化対策で事業計画 五木村 2026/06/11

瀬音 瀬音を更新しました 2026/06/11

特集 KiLaさんらマジシャン集結(かわら版) 2026/06/10

ニュース 県境越えて連携強化 事件、事故備え合同会議 2026/06/10

ニュース 犬童球渓顕彰音楽祭 80回記念の日程決まる 2026/06/10

ニュース タイ捨流 海外から門人5人 錦町を訪問、心技体磨く 2026/06/10

瀬音 瀬音を更新しました 2026/06/10

ニュース 労働者死傷災害は104件 60歳以上が4割占める 人吉労基署 2026/06/09

ニュース 古代の色 鮮やかに 「大賀ハス」開花 人吉高校 2026/06/09

ニュース 郷土の宝に“沼る!”「棚田学」で田植え体験 球磨清流学園 2026/06/09

瀬音 瀬音を更新しました 2026/06/09

ニュース 復興と防災の新拠点 コミセンこうのせ落成 2026/06/08

ニュース 災害から再開2年「くまりば」の温泉施設 来場者3万人達成 2026/06/08

ニュース 環境や復興へ希望描く「光がとどく川」8月公演へ 2026/06/08

瀬音 瀬音を更新しました 2026/06/08

特集 竹本 道生さん(話題の人にインタビュー) 2026/06/06

ニュース 人吉市が中心市街地再生計画の修正版を発表 2026/06/06

鳥獣被害対策と資源化へ「ジビエのさと」開所 球磨村(2026/06/11) (2026/06/11)
./img/news/20260611060308_1.jpg8564
テープカットで開所を祝う関係者ら
 球磨村が一勝地地区に整備を進めていたシカ、イノシシの解体処理加工施設「ジビエのさと」の開所式が10日、現地で行われた。行政や地域猟友会、流通関係者ら多数が出席し、テープカットなどで待望の施設完成を祝った。近年深刻化する野生鳥獣被害への対抗策に加え、捕獲個体を地域資源として有効活用する地産地消・経済循環の新たな拠点として期待がかかる。

●高度な衛生管理を徹底
 同施設は木造平屋建て、延べ床面積126平方メートルで、総事業費は1億6000万円。施工はあさぎり町の青木建設(株)が手掛けた。
 衛生管理を徹底するため、内部は外部洗浄、剥皮、内臓摘出、カットの各工程で部屋を完全に分離。個体には捕獲・運搬履歴が分かる管理タグを装着し、急速冷凍と真空パックを経て、レストランやペットフード業者、ふるさと納税の返礼品などへ「安全・安心」なジビエ(野生獣の肉)として出荷する。
 八代市で食肉卸事業とジビエのペットフード事業を展開するペット家「ヨシナガ」の野田寿男工場長(43)は、県産シカ肉のペットフードを手掛け、「犬の健康フードとして、とても人気が高い。今後も取引量を増やしたい」と話した。

●目標は年間1300頭
 運営を担う「ジビエの里活用協議会」によると、従来の処理場では年間600頭の処理が限界だったが、新施設では年間1300頭の処理目標を掲げ、受け入れ能力を大幅に引き上げた。
 現在は人員不足から午前中のみの受け付けとなっているが、今後は地域おこし協力隊を育成するなどして人員を確保し、午後も受け付けられるよう体制を拡充していく方針。
 また、1時間当たり50キロ未満の小型高熱焼却炉も新設。これまで月約40万円かかっていた内臓などの産業廃棄物処理費を自家処理に切り替えることで、大幅な経費削減も見込んでいる。

●搬入上乗せで駆除強化
 村の鳥獣捕獲数は右肩上がりで、令和7年度のシカ捕獲数は過去最多の2407頭に急増し、農林業や村財政への大きな打撃となっていた。
 式典で主催者あいさつに立った大岩禎一村長は「令和2年豪雨災害後の人口減少に伴い、鳥獣被害は村民の生活を脅かす深刻な状況だ」と強い危機感を表明。「新施設の整備により処理能力が大きく向上する。特産品として発信し、地産地消と経済循環を促進したい」と語った。
 対策強化の方針として、捕獲わなへの補助だけでなく、同施設への個体搬入時に1頭当たり4000円を上乗せ支給するなど新たな支援制度に取り組んでいる。

●一般家庭の食卓へ期待
 ジビエの里活用協議会の毎床正史会長(79)は「以前は捕獲した命の多くをやむを得ず埋設処分しており、なんとか有効活用できないかと16年前から旧球磨中学校の寄宿舎を改修して活動してきた」とこれまでの歩みを振り返り、「新たな施設によって衛生的な処理が可能になる。地域の農林業と暮らしを守る拠点として発展させたい」と万感の思いを込めた。
 来賓の県球磨地域振興局の中川太介局長は「球磨地域では農業被害だけで年間7000万円を超えている。新施設では新たにイノシシの処理にも取り組むと聞いており、広域のジビエ商談会などとも連携しながら、県としても需要拡大をしっかり後押ししたい」と祝辞を述べた。
 式典終了後には施設見学と試食会が行われ、参加者に炭火焼きされたイノシシの肉や、鹿肉のウインナーが振る舞われた。
 試食した人吉市の「ひまわり亭」の本田節代表は「低カロリーで高栄養なのに、とてもおいしい。これから一般家庭の食卓にも並ぶようになるのではないか」と太鼓判を押し、球磨村産ジビエの品質の高さと今後の普及に大きな期待を寄せていた。
ログインして続きを読む

トップへもどる