HOME

更新履歴
ニュース 郡市初のフリースクール「ポラーノの広場」 不登校の子どもたちを支援 2025/11/12

ニュース 人吉高校五木分校で収穫祭 竹で炊飯、ジビエ堪能 2025/11/12

ニュース 鉄道の存続、利用促進へ 肥薩線ワークショップ 2025/11/12

瀬音 瀬音を更新しました 2025/11/12

ニュース 拍子木鳴らし「火の用心」 市街地を防火パレード 2025/11/11

ニュース 法人会が啓発、作品展始まる 「税を考える週間」 2025/11/11

ニュース 宮崎県の「串間太鼓神童」が奉納演奏 岡留熊野座神社大祭 2025/11/11

瀬音 瀬音を更新しました 2025/11/11

ニュース 人吉球磨准看護学院の戴帽式 創立以来初 男女比率逆転 2025/11/10

ニュース 「人吉よさこい祭り」雨に負けず熱く躍動 各地から51団体600人舞う 2025/11/10

ニュース 人吉クラフトパーク石野公園の「焼酎館」グランドオープン 2025/11/10

瀬音 瀬音を更新しました 2025/11/10

特集 被災経験を学びに研究 球磨清流学園の防災教育(土曜レポート) 2025/11/08

ニュース 国宝と七五三 彩り華やかに 青井阿蘇神社で「菊花展」始まる 2025/11/08

ニュース 未来へ広がれ「緑の輪」 白髪岳中腹に植栽 2025/11/08

ニュース 「五木の子守唄祭り」 伝統芸能継承へ復活 2025/11/08

瀬音 瀬音を更新しました 2025/11/08

週間ガイド 週間ガイドを更新しました 2025/11/08

ニュース しらさぎ荘の髙山女将 雨庭の勉強会で思い明かす 2025/11/07

ニュース 錦男子が健闘3位 県中体連駅伝大会 2025/11/07

郡市初のフリースクール「ポラーノの広場」 不登校の子どもたちを支援(2025/11/12) (2025/11/12)
./img/news/20251112041032_1.jpg8057
発足したフリースクールのメンバー
 人吉球磨地域で初めてとなるフリースクール人吉球磨夢学舎「ポラーノの広場」の発足式が8日夜、人吉市カルチャーパレスで行われた。学校に通うことが難しい子どもたちの「安心できる居場所」を提供するため、元教師らが発起人となり、12月中旬にも人吉市願成寺町の新堀産業旧事務所で開校する予定。不登校や引きこもりの問題を抱える子どもたちに対し、個性とペースを尊重した独自の教育で、未来への希望を育む拠点を目指す。

●不登校増の現状を危惧
 熊本県内の小中学校で30日以上の長期欠席者、いわゆる不登校の児童生徒は2024年度が5781人。在籍者数の4.1%になる。
 この人数は過去最多だった前年度から67人減少し、12年ぶりに減少に転じた。内訳は小学生が2133人、中学生が3648人。
 減少はしたが、前年度が過去最多だったため、この減少幅(67人)では「高止まり」と見るのが妥当。不登校の児童生徒数5781人は歴代2位の水準であり、依然として深刻な状況が続いている。

●元教師らが立ち上げ
 発起人は、学力不振、人間関係、貧困、発達の特性など、複合的な要因で登校に困難を覚える子どもや保護者を地域全体でサポートし、安心して立ち寄れる居場所の必要性を強く感じていた。「子どもたちや大人たちの自己肯定感、自尊感情を取り戻し、子どもの成長を保障し、未来を語れる居場所づくりを」という切実な願いが設立の背景にある。
 発足式では、代表の伊豆野浩氏(元中学校教諭)が趣旨を説明。関係者紹介の後、活動方針や内容について参加者との間で質疑応答や意見交換が行われ、「医療と社会福祉士の協力が求められる」「資金面の確保は」などと出されていた。
 「資金面は、まず寄付を募る。他にも考えている」と伊豆野氏。

●賢治の童話に由来
 フリースクール「ポラーノの広場」は、宮沢賢治の短編小説(童話)のタイトルから名付けられた。「理想郷である『ポラーノの広場』を探し求める人々の物語」が示すとおり、ハンディキャップを持つ人もそうでない人も、目標へ向かい自らの居場所をつくるために活動する場だとしている。
 フリースクールとは、何らかの理由で「学校に行くことができない」「行きたくても行けない」子どもたちが、学校の代わりに過ごす場所を指す。ポラーノの広場は、学習支援を中心に、子ども一人一人の状況やペースを重視した教育理念とカリキュラムで成長を支援する。
 活動は原則、中学生を対象とするが、希望があれば小学生や高校生の受け入れも行う。特に不登校生を優先とした通信制高校との連携も視野に入れている。

●IT活用から自然体験まで
 具体的な活動内容は多岐にわたる。
 まず、学習支援は個々の必要に応じての支援や面談を実施。
 芸術活動として音楽、美術、茶道、華道、書道、演劇など幅広いジャンルを提供する。
 山川での自然体験や、木工、陶芸、調理体験など、五感を刺激する活動も重視。さらに、IT活用の授業では、プログラミングやグラフィックデザインに加え、YouTubeなどの制作も取り入れるという。介護学習もカリキュラムに含まれているのが特徴。
 スタッフには、伊豆野氏のほか、元中学校教諭、元保育士、心理内科医、社会福祉士など、教育や福祉、医療の専門家が名を連ねる。地域社会と連携し、不登校の子どもたちの実態把握や、保護者会、イベントの開催を通じた情報発信・啓発活動も積極的に進める方針。

●生徒を募集
 12月中旬の開校を見据える。月曜日から金曜日の午前10時から午後3時までの予定で、場合によっては土・日曜日の開催も可能とする。
 月謝は1人3万円で、その他に昼食代などが別途必要。経済的に困難な家庭向けに、熊本県独自の支援制度が活用できる見込み。
 連絡先は、伊豆野氏(携帯電話090・8915・3058)まで。
ログインして続きを読む

トップへもどる