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人吉幼稚園 幼児教育支えた111年に幕 今月末閉園(2026/03/18) (2026/03/18)
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「かんしゃのことば」を発表する卒園児たち
 1915(大正4)年の創立以来、人吉市の幼児教育を支えてきた人吉幼稚園が3月末で閉園する。突然の決定に地域からも惜しむ声が絶えない中、14日に最後となる第111回卒園式が行われ、最後の卒園児9人が巣立った。これまでに総勢7855人の卒園児を送り出してきた伝統の学びやは、教職員や保護者の寂しげな涙と深い感謝に包まれた。

●少子化に地域情勢が変化
 同幼稚園は1903年のカトリック教会設立にさかのぼるルーツを持ち、モンテッソーリ教育で豊かな心を育んできた。
 しかし、学校法人ステラマリス学園の理事会が、少子化や地域情勢の変化に伴い事業継続は困難と判断し、ことし1月、保育園や保護者に閉園を通知。一世紀以上にわたり、人吉球磨の歴史とともに地域に愛されていたとあって、関係者らが残念がっている。
 式典は、聖歌「父なる神よ」の合唱で幕を開けた。
 証書授与では、市野裕美園長から一人一人に「困った時に助けてくれるお姉さん」など、園生活のエピソードとともに証書が手渡された。
 子どもたちは保護者の元へ歩み寄り、「ありがとう」と手渡した。わが子を抱きしめる保護者の目からは、成長の喜びと園がなくなる寂しさが入り交じった涙があふれた。
 最後に読み上げられた番号は「第7855号」。111年間で学びやから巣立った子どもたちは計7855人に上った。

●園児が感謝 保護者は涙
 並んだ9人は在園児や保護者と向かい合い「かんしゃのことば」を発表。「作ってくれたおべんとうはおいしかったです」「はげましてくださったせんせいがた、ありがとうございました」と声を響かせた。合間に「サヨナラふるさと」の歌声が響き渡り、会場の涙を誘った。園児たちは保護者らでつくるアーチをくぐり、親しんだ園舎を後にした。
 最後に、保護者会を代表して萩原和弘会長が涙ながらに謝辞を述べた。111年の幕引きに対し「地域の子どもたちを育ててくれた場所がなくなるのはとても寂しい」と無念さをにじませつつも、「先生からいただいた愛情、友達と過ごした時間は、きっと子どもたちの心の中にずっと輝き続けることでしょう」と力強く結んだ。

●シスターからの手紙
 式後には、かつて11年間同幼稚園で理事長を務めたシスターの岡田郁子さん(80)からの手紙が代読された。
 閉園に心を痛めたというシスターは、「元気で、心の優しい強い人になってくださいね。神様が一緒にいて守ってくださいます」と勇気を送った。別の園への転園を余儀なくされる在園児にも「本当に寂しいことです。でも、皆さんの上に神様がたくさんのお恵みを用意していらっしゃいますよ」と温かい言葉を寄せた。

●園歌思い出し前へ
 終盤、保護者から花束を受け取った市野園長はこらえきれず涙を流した。
 突然の閉園を「当たり前の日常が当たり前じゃなくなることが本当にきつくて苦しかった」と吐露しつつも、「保護者が支えてくださったから最後まで子どもたちに向き合えた」と感謝を伝えた。
 そして、園歌にふれ、「『青い空からお日様が』という歌詞のとおり、きっと神様たちも見守ってくださっている。園歌を思い出し前に進んでほしい」と祈りをささげた。

●29日に園舎公開 ありがとうの会
 1967年完成の現在の園舎(鉄筋2階建て)は、半世紀にわたり子どもたちを見守ってきた。
 31日で立ち入りができなくなるため、保護者会主催の「111年間ありがとうの会」が、29日午前9時から午後1時まで開かれる。
 当日は大正4年からの歴代卒園アルバムが公開されるほか、午前11時から集合写真撮影が行われ、記念品のプレゼントもある。
 25日から27日の午前9時から午後4時までもグラウンド等が一部開放される。
 7855人の歩みとともに、人吉幼稚園はその歴史を静かに閉じようとしている。
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