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人吉市が中心市街地再生計画の修正版を発表(2026/06/06) (2026/06/06)
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建設予定地とみられる「交流・文化の場」のエリア
 人吉市は1日、令和2年7月豪雨からの復興と中心市街地のにぎわい創出を目指す「人吉市中心市街地地区・都市再生整備計画」(同6年3月)の第1回変更(同8年3月)の修正版を発表した。新たに拠点施設となる「地域交流センター」の整備や複数路線の道路高質化事業が盛り込まれ、交付対象の全体事業費は当初計画の約5億1300万円から、倍以上となる約11億1100万円へと大幅に拡大した。計画期間は同10年度まで。

●国の補助で街なか再編
 「都市再生整備計画」とは、都市再生特別措置法に基づき、地域の歴史や自然などの特性を生かした地域主導の街づくりを進める仕組み。市町村が具体的な目標を定めた計画を策定することで、国の「都市構造再編集中支援事業」などの交付金を活用し、重点的な整備を集中的に行うことができる。人吉市では安全で快適な市街地形成や、地域の歴史文化資源を巡る「歩きたくなる居心地の良い環境」の実現を目的に計画を進めている。

●にぎわい拠点10年度整備
 今回の変更の目玉となるのは、基幹事業として新たに追加された「地域交流センター(にぎわい・交流創出施設)」の整備。
 建設予定地は、「交流・文化の場」のエリアとなる同市紺屋町の「鶯温泉跡周辺」とみられる。
 全体事業費3億9400万円を投じ、令和8年度から10年度にかけて約792平方メートルの規模で整備が進められる。災害で一時失われたコミュニティーや交流を、歴史ある同市温泉町の風情とともに継承・発展させる核としての役割が期待される。

●回遊性高める路線を追加
 また、地域交流センターを中心とした回遊性を高めるため、周辺道路の整備方針も大幅に強化。歴史的な街並みが残る「九日町鍛冶屋町線」や「紺屋町駒井田線」が新たに道路高質化・緑化事業の対象に選定された。
 歩きたくなる道路空間を創出することで、球磨川・山田川沿いの親水空間や青井地区などの観光資源と中心市街地を一つの「回遊ネットワーク」として結ぶ狙いがある。

●外部知見導入へ専門家派遣
 ソフト面の施策である提案事業(まちづくり活動推進事業)として、「専門家派遣」が新規に盛り込まれた。全体事業費は600万円で、令和8年度から10年度までの期間に実施される。
 市が組織する「まちづくりデザイン会議」などへの専門家派遣を想定しており、有識者の知見を取り入れることで、ハード面の整備に合わせたより効果的で質の高い街づくりの推進や、官民連携による事業化を後押しする構え。

●通行量目標2割増
 ハード整備や事業規模の拡大に伴い、令和10年度を目標年次とする定量指標も上方修正された。
 広場などを活用したイベント等の開催状況は年2回から「年5回以上」へ引き上げ、主な地域資源周辺の歩行者通行量も当初目標の1010人から「1100人(災害前から約20%増)」へと、それぞれ目標水準を引き上げた。
 市は令和7年3月に「まちなかグランドデザイン推進アクションプラン」を策定しており、今回追加された各事業は、市民や地元事業者と協働で重ねてきた社会実験などの知見を反映させた。持続可能なにぎわい空間の実現へ向け、復興街づくりが次のステージへ進む。
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