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政策提言に必要なことは? 改革へ取り組み共有(2026/07/16) (2026/07/16)
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議会改革や政策提言について議論した人吉市議会と串間市議会
 人吉市議会が行っている政策提言の取り組みを学ぶため、宮崎県串間市議会の議会改革調査特別委員会(井手明人委員長)は13日、視察研修で人吉市役所を訪れ、テーマ設定や所管事務調査、提言した政策の成果などに関して知識を深め、市民の負託に応える議会改革について意見を交わした。
 串間市議会では、議会改革の一環で政策提言の取り組みを進めており、全国の事例を調査した上で人吉市議会に視察研修の受け入れを打診した。
 人吉市議会では、令和4年に基本条例を制定し、議会改革の柱の1つである「政策提言の機能強化」に基づき、翌年から総務文教、厚生、経済建設の3委員会ごとにテーマ設定や調査等を行う所管事務調査を開始。
 調査期間の2年間でヒアリングや先進地視察、関係団体との意見交換、委員間での討議を自主的に行い、調査結果報告書の提出を義務化。本会議での委員長報告を通じて議会全体で共有する仕組みを構築している。
 令和5年度以降、総務文教委員会は公共交通のあり方と中学校部活動の地域移行、厚生委員会は空き家対策、経済建設委員会はインフラ整備(道路等)の維持について調査。市への提言に至った項目では交通再編調査分析業務の予算化、空き家バンク活用促進事業補助制度の創設が実現した。
 視察研修には、串間市議会から井手委員長、菊永宏親副委員長ら5人が出席。人吉市議会の宮原将志議長、福屋法晴副議長、松村太総務文教委員長、池田芳隆厚生委員長、牛塚孝浩経済建設委員長が応対した。
 はじめに、宮原議長が人吉市議会における所管事務調査の取り組みを説明。議決機関としての責任、開かれた議会運営、積極的な政策立案といった議会改革の視点、令和7年12月議会に新設した予算委員会による全議員での予算審査、市民との意見交換会、主権者教育といった手法を紹介した。
 所管事務調査に関して、宮原議長は「調査権は常任委員会にだけ認められているもので、『点』の質問から『面』の提言に向けて議会が動いている。議論を重ね、合意形成を経てまとめた提言は重みも説得力も大きくなる」と述べた。

●合意形成の難しさも
 意見交換では、串間市議会が議長と副議長、常任委員会の任期、特別委員会の多さなど人吉市議会との違いを挙げて「各委員会を経験させたいとの思いで2年という任期を設定しているが、議員間の合意形成が難しい状況。議会が面になるキーポイントは」と質問。
 人吉市議会の5人は、現在の議会構成などを踏まえて「議長の任期が4年だから議会改革ができた部分もある」「全会一致を原則とする中で、時代に合った体制づくりが必要」などと述べた。
 また、議員のなり手不足や議員定数の削減など共通の課題についても意見を出し合い、情報発信に関しては双方から「市民の方々に情報を伝えるだけでなく、内容が伝わるようにしていかなければならない」「市民の皆さんに自分ごととして捉えてもらえるような情報発信をしていく」といった発言があった。
 終了後、井手委員長は「人吉市議会の政策提言の取り組みは素晴らしいと感じた。議長をはじめ、議員の皆さんが高い意識で仕事をしている。今回の研修内容を全議員で共有し、市民のために生かしていく」と話していた。
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