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“流域の光”未来へつなぐ フォーラム開き本格始動 リバーミュージアム構想(2026/03/03) (2026/03/03)
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ワンワードを披露するパネリストの5人
 球磨川流域全体を“屋根のない博物館”に見立て、防災教育と観光振興を軸に地域の再生を目指す「球磨川リバーミュージアム(KRM)構想」のキックオフフォーラムが1日、人吉市九日町の「あゆの里」で開かれた。流域市町村の関係者や住民ら約90人が出席し、令和2年7月豪雨から5年半、復興の先にある「持続可能な地域」のあり方について、熱心な議論が交わされた。
 同構想は、流域全体を展示場と捉えたフィールドミュージアムとして、さまざまな流域資源を「災害・防災」「人・文化」「自然」「観光」の4つの展示室として発信していく。
 フォーラムは3部構成で行われ、第3部のトークセッションでは、木村敬知事をはじめとする5人のパネリストが登壇。それぞれの立場から構想への期待を語り合った。

●地域の“光”を磨き発信
 木村知事は「観光とは、その土地に根ざした『地域の光』を見せること。歴史、文化、そしてそこに暮らす人々の営みそのものが放つ光を磨き上げることが、真の交流を生む」と持論を展開した。
 また、未曾有の災害となった豪雨の経験についても、「命を守るための大切な知恵として、無理のない形で次世代や訪問者に語り継ぐコンテンツに昇華させたい。行政が押し付けるのではなく、地域が自発的に語り出す仕組みを構築することが、構想の成功に不可欠」と展望を述べた。

●ライフ・ウィズ・球磨川
 くま川鉄道の永江友二氏社長は「ライフ・ウィズ・球磨川」を掲げ、米や酒、そして鉄道など、流域のあらゆる産物を球磨川という一筋の糸で結ばれたブランドとして再定義する重要性を強調。
 「私たちは川の恵みも脅威も共に受け入れて生きてきた。災害があっても誰もこの川を悪く言わないのは、この川がわれわれのアイデンティティーそのものだから。その誇りを胸に、流域全体が一枚岩となって経済を循環させ、共に生きていく覚悟が必要だ」と、鉄道再生を通じた地域復興への熱い思いを訴えた。

●「点」を「線」につなぐ受け皿
 山江村歴史民俗資料館の大平和明館長は、「各自治体が個別に進めている保存や展示の取り組みは、いわば『点』の状態。KRMがそれらを1本の『線』で結び、面へと広げる役割を担ってほしい」と広域連携の意義を指摘した。
 さらに、地域の貴重な歴史の保存、活用に向け、「地域内に確固たる『受け皿』を設けることで、先人の歩みを守り抜く。それが住民の郷土愛を育むことにも直結する。単なる展示にとどまらず、研究や教育の拠点としての機能を充実させてほしい」と、資料保全への期待を寄せた。

●インフラを学びの場に
 八代河川国道事務所の飯島直己所長は、「インフラを教育の場に」と提案し、ダムや堤防を地域の安全を支える学びの場として活用する視点を示した。
 「水圧の恐ろしさを体験するプログラムなど、技術的な裏付けに基づいた防災学習を推進したい。現在進行中の復旧工事現場も『今しか見られない復興の歩み』としてツーリズムに活用できる。行政はあくまで黒子に徹し、安全の確保と地域の活性化を両立させるのがわれわれの責務」と約束した。

●「楽しく学ぶ」横の連携も大切
 五木村観光情報センターの仮山常雄センター長は、鹿児島県での先行事例を引き合いに、「大切なのは『楽しく学ぶ』こと。難しい知識も、ガイドとの交流や体験を通じて自然に身に付く形が理想」と述べた。
 また、小さな自治体では単独でのガイド確保が困難である現状を挙げ、「KRMという共通のプラットホームを通じて、流域全体でガイドを融通し合ったり、ノウハウを共有したりする『横のつながり』を構築することが、構想を自走させる鍵となる。住民自らが楽しみながら関われる仕組みが必要」と説いた。
 セッションの最後、登壇者らはそれぞれのワンワードを色紙に記した。木村知事が掲げたのは「共に創るKRM」。行政が主導するのではなく、住民や事業者が主体となって新たな価値を創造していくという強い決意を共有し、フォーラムを締めくくった。

◎8年度から実現へ加速
 今後のスケジュール案として、令和8年度は構想を具体的な実務へと落とし込む極めて重要な1年となる。
 この年には、全体的な推進計画の作成や具体的なアクションプランの検討が本格化するほか、運営の核となる体制の立ち上げが予定されている。
 熊本県では主導してホームページ製作やモデルルートの検討を行う。県が情報発信のプラットホームや広域的な周遊ルートの土台を築くことで、12市町村が足並みをそろえて活動できる環境を整える。令和10年度以降の自走化を目指し、実務的な土台を盤石にする構え。
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