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郡市の仏像21点を展示 特別展「国宝×肥後仏」開催中 県立美術館(2026/10/21) (2026/10/21)
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展示されている湯前町の国指定重要文化財「木造阿弥陀如来坐像及び両脇待像」
 熊本県立美術館(熊本市中央区)の開館50年に合わせた特別展「熊本地震から10年 仏像 国宝×肥後仏」は9日から11月29日まで、本館第1展示室で開かれている。全58点のうち、人吉球磨からは寺院や神社などが所蔵する仏像など21点を出展している。
 同美術館などで構成する実行委員会(実行委員長・白石伸一同美術館長)の主催。
 調査研究に基づき厳選された彫刻仏像などを展示し、2016年熊本地震や2020年7月豪雨、2026年熊本地震で被災し、県内外の関係者による修復を経た仏像や、中世の肥後と深い関係にある京都の国宝仏もある。
 中でも湯前町の城泉寺(浄心寺)が所蔵する国指定重要文化財の阿弥陀如来坐像1体と両脇待像2体のうちの「観音菩薩像」と京都の大報恩寺蔵が所蔵する国宝「木造准胝観音菩薩立像」はヘアスタイルが似ており制作者の関係が深く、特別展の見どころの一つになっている。
 会場には種類や年代別に展示してあり、湯前町の同観音像は第2室の右側に設置。来場者は興味深そうに見学していた。
 同美術館の萬納恵介主任学芸員(37)は「特別展を開いて1週間、手を合わせられる人もいた。県内でも人吉球磨はすごい仏像が密集しており、地域の人たちが懸ける思いの濃さを感じる。特別展が日本全国に良い影響を与えてくれると良い」と期待。
 千葉市の40歳代女性は「3日前に国宝・青井阿蘇神社を訪れた。2026年8月千葉豪雨を経験しているからこそ、仏像などが元に戻っていることがすごいと感じた」と話していた。

●学芸員のセミナーも
 17日には、萬納恵介主任学芸員によるミュージアム・セミナー「肥後の仏像のはじめ」が県立美術館内の文化交流室で開かれ、来場者は肥後仏への理解を深めた。
 午後2時に始まり、約30人が参加。萬納さんは阿弥陀如来と釈迦如来、薬師如来の手の組み方や持っている道具から種類の違いを解説。
 多良木町の長運寺旧蔵の木造釈迦如来像と京都の仏像の写真を並べて類似点を挙げ「都とつながりながら仏像が作られた」と話し、湯前町の観音菩薩像の特徴も説明した。
 2016年熊本地震や2020年7月豪雨、2026年熊本地震からの文化財レスキューに関して、被災当時の写真を映しながら振り返り、関係者らによってレスキューが行われたことを紹介した。
 会期中は作品保護のため展示物の入れ替えを予定しており、前期は11月1日まで、後期は同月3日から最終日まで。
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