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五木村が村内教育機関と連携協定 「20年一貫教育」始動(2026/05/01) (2026/05/01)
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抱負を語る協定式の出席者
 五木村は先月27日、村内の教育機関と「教育包括連携協定」を締結した。ことし4月に開校した義務教育学校「五木学園」を中心に、保育園から高校、そして専門教育を担う林業大学校が、組織の枠を超えて手を取り合う。保育園から大学校まで同一地区内での「20年一貫教育」という全国でも極めて珍しい試みが始動した。村はこれを「丸ごと五木教育モデル」と銘打ち、人口減少に立ち向かう地方創生の新たな切り札として広く全国へ発信していく。

●頭地地区が一つの学びやに
 協定を結んだのは、五木村(いつき保育園)、五木村立五木学園、熊本県立人吉高等学校五木分校、くまもと林業大学校の4者。立会人として熊本県教育委員会と五木村教育委員会が名を連ねた。これら全ての教育施設は、村の中心部である頭地地区にある。
 木下丈二村長はあいさつで、「五木の子どもは五木で育てるという強い思いの下、みんなで五木の学びを充実させたい」と、村の存続を懸けた教育戦略への並々ならぬ決意を語った。協定式後の記者会見では、村内で学ぶ子どもたちを単なる児童・生徒としてではなく、「一つの大きなきょうだい・家族」として共に育つコミュニティーの重要性が強調された。

●最先端の学びと異世代交流
 連携がもたらす最大の強みは、異世代間の日常的な交流による相乗効果。五木学園の白樫明宜校長は「児童生徒が、高校生や林大生という身近な素晴らしいロールモデルから直接刺激を受ける機会が大きく広がる」と期待を寄せる。
 五木分校の石村ゆかり校長は、東京大学先端科学技術研究センターとの連携や、生徒主体で企画・実施した前日の「いつきクエスト」の成功にふれ「生徒たちが得た知見を地域の活力として還元できるよう全力を尽くす」と意気込む。
 さらに今後の展開として、東大との連携に「伝統野菜の栽培」や「保存食の研究」など、災害時にも役立つ「生きる力」に直結する分野を加える計画も明かされた。
 一方、くまもと林業大学校の野間圭校長(県農林水産部森林局長)は、令和10年度に村内の旧・五木東小学校校舎を活用した「2年制コース」の新設を予定していると発表。林業の専門知識に加え、村内の多様な仕事と組み合わせた「半林半X」の暮らしを実践できる人財育成も視野に入れており、村への定住促進にも直結する取り組みとなる。
 野間校長は「まずは、保育園から高校までの合同運動会へ林大生が参加することを考えている」と述べた。

●川辺川の治水とDIY精神
 協定内容には、村の基幹産業である林業・農業の振興と並び「球磨川水系川辺川流域の治水や防災」が独自の教育項目として盛り込まれた。19年連続水質日本一の清流を「村民の宝」として誇る一方で、その脅威を知り、流域の安全を守る術を学ぶ。国の取り組みである「川辺川アカデミア」とも連動し、実社会の課題を教材とした教育を深めていく方針を掲げた。
 熊本県教育委員会の越猪浩樹教育長は、今回の包括連携を「保育教育段階から大学段階までが一堂に会する、全国を見渡しても類を見ないモデル」と高く評価した。そして、成功の鉄則として「DIY(どんな時でも、どんなことでも、一緒にやりましょう)」という言葉を贈り、行政と各教育現場が壁を取り払い、一体となって進むことの重要性を呼び掛けた。
 「丸ごと五木教育モデル」は、単なる教育環境の整備にとどまらず、教育の力で移住者を呼び込み、地域を担うたくましい人材を育てるという、五木村の未来を懸けた生存戦略。豊かな自然、最先端の知見、そして村全体の温かい絆が交差する頭地地区から、新しい時代の「地方創生」の形が始まろうとしている。
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