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秋の彼岸に合わせ開帳 相良三十三観音めぐり(2026/09/23) (2026/09/23)
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普門寺六観音で手を合わせる参拝者
 相良三十三観音めぐりの秋の開帳は、彼岸の入りの20日に始まり、全線運行再開したくま川鉄道を利用して巡る人など、県内外から参拝者が訪れている。26日まで。
 相良三十三観音めぐりは、文化庁が認定する日本遺産の人吉球磨の構成文化財の一つ。札所は人吉球磨の33カ所(22番と24番は各2カ所で全35カ所)に点在し、開帳は春と秋の彼岸に合わせて実施される。
 期間中は、住民らによって守り継がれている観音像が開帳され、お堂周辺にはのぼり旗が立ち、22日は秋晴れの下、茶や菓子などを振る舞って接待する札所も見られた。
 第二十五番札所の普門寺六観音(湯前町下城)では、地区の役員らが交代で参拝客を出迎えた。かつては地元の婦人会が手料理などを振る舞って接待していたが、コロナ禍を契機に高齢化の影響も重なって、それも難しくになり、現在は役員が持ち回りで詰めるなど、地域一丸となって札所を守り続けている。
 堂内には、元々あった6体のうち現存する5体の観音像が開帳された。札所には熱心な参拝者が次々と訪れ、静かに手を合わせる姿が見られた。
 人吉市から訪れた夫婦は「毎年この開帳を心待ちにして巡礼している。地域の皆さんがこうして温かく迎えてくださるのが本当にありがたい」と笑顔を見せ、守り手への感謝を口にしていた。
 “猫寺”で知られる国指定重要文化財の生善院(水上村岩野)では、観音堂の工事に伴い観音像を本堂に移動。同鉄道全線再開を記念した企画展も開催中で見どころ満載。
 新駅の相良十島駅から乗って来た渡辺真由美さん(65)=愛知県一宮市=は「茅がきれいで素晴らしい」と目を輝かせ、母・福永サツ子さん(93)=錦町西=は「来られてよかった。列車内は人が多かった」とうれしそうに語った。
 九番札所の村山観音(人吉市城本町)では檀家が交代してお茶やつくだ煮、たくあんなどを振る舞っており、椎葉祚世子さん(86)は「お寺に来ているだけで気持ちが落ち着く」とにっこり。
 参拝に来た溝辺マス子さん(85)=多良木町=と息子の浩司さん(62)=熊本市=は「家内安全と健康を願った」と笑顔を見せた。
 また、1日で二十九番札所の宮原観音(あさぎり町岡原)など5カ所を巡礼した永田克弘さん(82)=人吉市上永野町=は「参拝客や札所の人との会話が楽しみだったので、人が減り寂しい。健康や交通安全、子どもや孫の幸せを願った」と話した。
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