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  • 2019/03/27 (水)
  •  4月1日の新元号発表が近まり、気もそぞろ。小紙では連日、読者が予想し希望する元号、新しい時代への思いを掲載中だが、思考力に驚きと感心しきり▼ちなみに平成生まれの中学生が予想したのは「恵 福」。地震や大雨など人的、物的被害が多かった平成を振り返り、豊かで幸せに暮らせる時代にとの願いが込められている▼思えば九州自動車道八代―人吉間が開通したのは平成元年。物流に関わる時間、コストは大幅に削減され、観光も含め都市部との距離はグンと縮まった。くしくも世の中はバブル経済真っ只中。新しい時代の幕開けを支えた好景気が永久に続くわけはなく、文字どおり泡と化した▼その後、先の中学生が心を痛める阪神淡路大震災、東日本大震災、西日本豪雨、3年を迎える熊本地震など数々の災害で多くの命が奪われたことを忘れてはならない▼幸い、新たな時代へ歩を進めるわれわれに課せられたのは平成の教訓をどう形や行動に移し減災へ導くかではなかろうか▼もうひとつ、時代とともに変わるべきこと、時代は変わっても変えてはならないものに至る見極めも大事。今があることへの感謝、恩も忘れずは言わずもがな。

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