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  • 2019/03/22 (金)
  •  「ついに」と感慨深かった錦町議会の解散。同町では、長らく統一地方選の4月に町長選挙、3カ月後の7月に町議選挙を行ってきたが、同日選を求める声は以前から上がっていた▼経費面もさることながら選挙時季は夏場。暑さの中で候補者、支援者は選挙戦を強いられる。さらに、町内で栽培が盛んな葉たばこ収穫の繁忙期。以前は農家の議員も多く、自己都合より「選挙で住民に迷惑を掛ける」との気兼ねも▼長年の懸案だった同日選だが、突然の解散は選挙まで期間が短く、新人には不利とされる。その心配を払拭するように町内では新人が次々と名乗りを上げている。現職と新人の4人が表明し混戦模様の町長選とともに、4年前とは違った慌ただしい春となる▼この隣町の動きもあってか徳田正臣相良村長の村議会への申し入れにも驚いた。議会が自主解散すれば自らも辞職し、同日選で村民の審判を仰ごうという内容。これまで度重なる予算否決に業を煮やしての行動だったが、議会は相手にしない構え▼オール与党も考えものだが、その逆もしかり。首長も議員も選ぶのは有権者。新元号で始まる4年間を誰に託すか。選択の一票は実に重い。

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