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  • 2019/01/22 (火)
  •  加齢のせいか、ことしは平成31年だが西暦では?とっさに出てこない。書類記入時など困る▼その末、平成の年数から12を引くと西暦の下2けたの年数になると、自分なりの“公式”を編み出していた。5月からは新元号となって元年だから、西暦はプラス18と覚えることにしよう▼昨年のある新聞に、生活や仕事で元号と西暦のどちらを使いたいかという調査の結果が出ていた。元号が50%、西暦が48%とほぼ同じ。平成元年は元号が64%、西暦が28%だったそうだ。考えればその頃、生年月日など問われると「昭和」だけで答え、「西暦」など頭になかった▼元号と西暦の2本立てで用いる「1世2元制」は明治時代に始まったもので、世界でも珍しいという。1979(昭和54)年に元号は政令で定めるとした元号法が成立、と物の本で見た▼計算しやすいなど利便性から元号を廃止して西暦だけにすれば…という声は根強いらしい。だが実際には、その逆の元号だけでも実施は困難だろう。何事にも利点と欠点があり、うまく対応することが必要▼新元号は4月1日に公表される。どんな名称になるか楽しみだが、システム改修などへの対応準備は怠りなく。

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