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  • 2026/01/27 (火)
  •  長距離走に適した気候の秋から、翌年の春はマラソンや駅伝シーズン。全国各地で行われる大会では、疲労を感じつつも達成感に包まれた笑顔があふれる。歩きもそうだが走る行為は奥が深そう▼調べたら現在、人類学では“人類が猿に似た祖先から進化したのは、動物を狩るために長い距離を走らなければならなかったから”が定説という。確かに食料事情が不安定な時分、無駄なエネルギーの消費は生存リスク大のはず。そういえば同じ霊長類のゴリラは、一日の大半を座って過ごす▼人はなぜ走るのか。競技会では順位などの優劣確定、日常ならば健康維持や減量目的が大半だろうか。ベテランには“ランナーズハイ”がいるやもしれないが、普段は気ぜわしさの小走り、待ち合わせや乗り遅れで全速力のシーンもあろう。ちなみに運動不足者の急激な駆け足は、けがや転倒の原因になるため要注意▼走ると聞いて太宰の「走れメロス」を連想する。信頼と友情の作と学んだが後に、師の井伏鱒二に救われた“熱海事件”が大本と知る。当時の担任評とは逆に、落ち着きのない“迷作”との違和感は決して間違いではなかったと納得▼腰痛も一応緩和。また走ってみようかな。

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