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  • 2026/01/23 (金)
  •  昨年末に知人男性から「山の中に十字架があるから見てほしい」と話があり、「もしや潜伏キリシタン関連か」と興味が湧き、市内の現地に向かった▼山林を分け入って歩くと、無数の十字架が目に入ってきた。郡市では見ることの少ないキリスト教信者の墓地。木々で周囲が閉ざされた状況もあり、初めて目にした男性が驚いたのも無理はない▼御影石の墓以外は、その風化具合からかなり古く、中には落ち葉が積もった墓も。人が訪れた気配は感じられず、このままではさらに荒れていくのではと懸念する▼墓を巡っては、各地で管理されずに放置された「無縁墓」が増えている。以前、人吉市が市内墓地の現状調査を実施。確認した墓1万5123基のうち4割に当たる6474基が無縁墓だった▼その背景には、子ども世代の郡市外転出、地元に残る親の高齢化、病院や施設入所で管理ができなくなる例が多い。そのため、近年は墓を撤去して納骨堂などへ移す「墓じまい」が増えている▼この状況は墓に限らず、空き家の増加にも当てはまる。活用や売却、解体する上でネックになるのは家財類の処分。空き家になる前に「家じまい」も考えておきたい。

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