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2025/12/09
(火)
- 平年より気温が高かったことしの秋。紅葉が遅れる景色に「秋はどこへ」と案じていたら立冬前には最低気温が10度を下回り始め、あさぎり町上では先月22日に今季初の氷点下を観測した▼サクラが咲いたと思ったら暑くなり、立冬を過ぎるころ紅葉が本格化、短い秋がいつの間にか過ぎて気付けば寒波だ雪だと寒い冬が来る―。「二季」はことしの新語・流行語大賞10語に選ばれた▼福岡管区気象台が発表した九州北部地方の寒候期予報によると、冬(12月~2月)の気温は昨シーズンが2月を中心に強い冬型の気圧配置が持続する時期があって低く、人吉球磨は平地も銀世界となった▼その1年前は冬型の気圧配置が続かず、暖かい空気の流れ込みもあって記録的に平年より高温の冬、その前年の冬は平年並み、さらに1年前は低温と地球はバランスを取るように厳冬と暖冬が繰り返す▼繰り返すといえばインフルエンザ。熊本県は昨年より1カ月早く大流行の警報レベルに達した。予防や拡大防止には定期的な換気とマスク着用を含めた咳エチケット、丁寧な手洗いを。暦はラストスパートの師走。忙しい時こそ一つ一つ丁寧な行動で寒さにも感染症にも備えたい。