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2025/12/04
(木)
- 「茶柱が立った」「靴ひもが切れた」。日常生活でも、ひょんなことから縁起の良しあしを感じる出来事が起こる。いずれも根拠はないと思うが、いざ遭遇するとやはり気になってしまう▼最近、取材を終えた帰り道に肩掛けバッグが地面に落ち、確認するとフック状の金具がぽっきりと折れていた。半年ほど前に先輩から引き継いだバッグだったので、「何かあったのではないか」と不安がよぎった。同僚に聞いてみると、変わらず元気だったとのことで一安心▼占いやおみくじに代表されるように、運勢を気にする人は多い。高校時代は朝のニュースで流れる星座占いが流行り、ラッキーカラーの服を選んだり、運勢を上げる文房具を持ったりした。13番目の星座のように新たなブームを狙った商品もあった▼心理学的には確証バイアス、バーナム効果により、良いことが起こると占いに結び付け、的中したと考えるという。良くない予測は心に残りやすい一面もあるようだ▼昔の人は親しい人が病気になった時、冷たい水を浴びて願掛けを行っていた。占い等を信じる、信じないは個人の判断。自分の考えや価値観を他人に強要しないように気を付けて。