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2025/12/03
(水)
- 久しぶりに書店を訪れると、入り口に並ぶのは来年の日記やスケジュール帳にカレンダー。ただ、カレンダーは買ったことがなく、いただき物という人は多いはず。先日、1年の終わりを知らせるように利用先の販売店から来年のカレンダーが届いた▼知らなかったが、きょう3日は「カレンダーの日」。制定したのは業界団体の全国団扇扇子カレンダー協議会と全国カレンダー出版協同組合連合会。師走の商機に合わせたものと思いきや、その由来は152年前の「明治改暦」▼明治5年11月9日、政府は同年12月2日でそれまで使ってきた太陰太陽暦を廃止し、翌3日から太陽暦を採用して明治6年1月1日とすると布告。同5年12月はわずか2日で終わり、当時の世は混乱したようだ▼月の満ち欠けに基づく旧暦の1カ月は約29.5日。ずれを修正するため約3年に1度は閏月を設けて13カ月にするなど不都合もあったが、その歴史や二十四節気の意味を知ると、太陽と月の動き、四季の変化を肌身で感じながら1年を過ごしていた先人の姿が思い浮かぶ▼1枚だけとなった壁掛けカレンダー。年齢のせいとはいえ1年の早さを感じずにはいられない。