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2025/12/29
(月)
- ことしも残すところあとわずか。2025年の終わりが近づくにつれ、ことし1年を振り返る話題もさまざまな場面で散見されるが、過日発表されたことしの世相を表す漢字に選ばれたのは「熊」だった▼ことしは「熊」による人への被害が過去最多。生活や経済活動に深刻な影響を及ぼしたから納得の結果。中国で「熊猫」と呼ばれるパンダが和歌山県のテーマパークから中国に返還されたことも理由の一つになったという▼パンダといえば、上野動物園の双子のパンダが、来年1月末までに中国に返還されることが決定。来年には国内からパンダが完全に姿を消すことになるのは寂しいかぎり▼人吉球磨の1年を振り返ると、“くま”の字がつく「球磨村」が話題に上ることが多かった。今月には議会が村長に対する不信任案を可決。17日には村長が辞職届を提出し“車の両輪”と例えられる議会も全会一致で自主解散を決めた▼村のトップと議会が同時に不在という異例の事態の中での越年。村長と村議の“ダブル選挙”は来年1月25日投開票で行われるが、5年前の熊本豪雨災害からの復興途上にある村の新たなかじ取りと新議員の奮闘に期待せずにはいられない。