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  • 2025/11/01 (土)
  •  認知症サポーターの目印として使われるブレスレット「オレンジリング」からも分かるように認知症支援のシンボルカラーには「オレンジ色」が採用されている▼「なぜオレンジ色」。気になって調べたところ江戸時代の陶工・酒井田柿右衛門が夕日に映える「柿色」を表現した陶器を作成。この陶器が世界的に有名になったことから認知症支援・普及活動も「柿色」のように世界中に広まってほしいとの願いが込められているという▼過日、あさぎり町の須恵文化ホールで開かれた認知症啓発講演会。認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らすことができるように地域での“共生”がテーマ。専門家や当事者の話を聞き多くの気づきをいただいた▼「認知症の人は『困った人』ではなく『困っている人』」「『この人に何ができる』ではなく『この人と何ができる』かを考えてほしい」―。この考え方は認知症の人だけでなく、障害を持つ人たちとの“共生”にも相通じるものがあると感じた▼「寄り添う」「共に生きる」ことの“難しさ”を痛感する現代社会。秋空のオレンジ色の夕日を眺めながら誰もが心穏やかに安心して暮らせる地域社会の実現を願う。

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