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  • 2025/02/28 (金)
  •  「サクラサク」。今は無き合格電報の基本形だが、実際の開花はずいぶん先。春を告げる代表的三花の開花は梅・桃・桜の順だから、まずは梅に期待▼先日、6年ぶりに人吉梅まつりが始まった。にぎわいを見せているそうだが、その足でぜひ大畑駅近くの宮地嶽神社へ。参道入り口に建つ鉄骨造の朱鳥居は駅舎部材が流用されるなど、旧国鉄職員で人吉市在住の高木正孝さん寄贈の貴重なもの▼ところで一昨日、国公立大学の前期試験が終わった。梅といえばこの受験期に開花する花であり学問の神様、菅原道真を祭る太宰府天満宮の飛梅伝説を連想する。彼は5歳で「美しや紅の色なる梅の花阿呼が顔にもつけたくぞある」、55歳の左遷直前には「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花主なしとて春な忘れそ」とそれぞれ梅の句を残す▼梅の花言葉に「忍耐」がある。受験に向け根気強く勉学に励み、全力を尽くした受験生の姿と重複する。ゲン担ぎで合格報ネタを少々。基本形を最初に使った早稲田大では別に「イナホミノル」がある。その他、佐賀大が「アリアケムツゴロウトンダ」、鹿児島大では「ホクシンカガヤク」など▼梅の古名は好文木。努力に比例し吉報は必ず届く。

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