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2025/02/07
(金)
- 連日、現場の進捗状況が伝えられている埼玉県八潮市で起きた大規模な道路陥没。先月28日の発生時は、転落したトラックと運転手の救出、道路復旧も速やかに進むと思いきや陥没は拡大、救出作業は長期化している▼要因は、汚水が流れ続けている巨大な下水管の破損。汚水の量を減らすため、流域市町村の住民に排水抑制を呼び掛ける事態に。水不足による水道の節水はあるが、排水抑制は聞いたことがない▼今回、改めて地下深くにある生活インフラの存在を再認識。全国の下水道管総延長は令和4年度末で約49万キロ。耐用年数50年を過ぎる下水管は20年後には40%に達するという。老朽化による支障、今回のような道路陥没がなければいいが▼観光を支える温泉も地下深くその状況は見えないが、限られた天然資源であることを考えさせられたのは佐賀県の嬉野温泉。観光客増加に伴う使用量増、配管の老朽化による漏れで源泉の水位が低下。各温泉旅館は使用量節減に取り組んでいる▼地下ばかりでなく空に目を向ければ、温暖化による気候変動で災害が頻発。各国が脱炭素に努力する中、見直しを唱える米大統領の再登板。雲行きが怪しくなってきた。