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2024/09/03
(火)
- 台風が過ぎると1日には早速、最高気温35度超えの猛暑日が戻ってきた人吉球磨。一方、先月24、25日は5年ぶりに犬童球渓顕彰音楽祭の個人コンクール予選、10月には人吉球磨総合美展がこちらも5年ぶりに6部門一斉開催と「芸術の秋」は一足先に深まり始める▼先月は「球磨川音楽祭」、去る1日には「合唱祭くまがわ」が開かれた。ともに人吉盆地を潤す球磨川のように、音楽で人と地域と文化をつなぐイベント。「球磨川音楽祭」は毎年、ヴァイオリニストの木野雅之さんら世界で活躍するアーティストの演奏が魅了する▼「合唱祭くまがわ」は4年8カ月ぶりの開催でもあり、「でけたしこ」を合言葉に男声、女声、混声の8団体が一堂に会した。石倉に響く歌声はもちろん、「でけたしこ」を超える演出はワクワクの連続に取材を超えて聴き入った▼新型コロナウイルス禍から令和2年7月豪雨で発表の場を自粛、縮小せざるを得なかった4年間。災害後、イベント催行を迷う主催者が「心の栄養、心の復興には文化が必要」と背中を押された話を思い出す▼他地域の災害に心を痛め、文化を鑑賞できる日常の有り難さを改めてかみ締める人吉球磨の秋。