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  • 2024/07/24 (水)
  •  きょうは土用丑の日。一昨日の梅雨明けとともに厳しい暑さが続き、滋養食に昼食や夕食に「うなぎ」を味わった人は多いだろう▼この風習は、江戸時代の蘭学者、平賀源内がうなぎ屋から頼まれて提案し広まったとされるが、人吉市内の有名店は、土用丑の日に関係なく開店待ちの黒山に驚かされる。日本人にとって古来から食べられてきたなじみ深い食文化のひとつ▼そのウナギの生態となると今も謎が多く、産卵場が日本から2000キロも離れたマリアナ諸島海域と判明したのは13年前。川に遡上するシラスウナギを採捕し養殖しているが、その量は減少傾向という▼国際自然保護連合は、ニホンウナギを近い将来、野生での絶滅の危険性が高い種「絶滅危惧ⅠB類」に分類。今後、環境変化やシラスウナギの乱獲が続けば、庶民の手が届かない高級料理になる可能性も▼土用丑の日は、うなぎだけでなく「う」の字のつく「梅干し」「うどん」を食べると夏負けしないとされる。確かに梅の酸味は疲労回復や食欲を刺激し、うどんは消化がよくて食べやすく理にかなっている▼郡市では夏野菜をはじめ旬の食材が豊富。しっかり食べて酷暑を乗り切りたい。

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