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  • 2024/07/05 (金)
  •  3日から発行が始まった3種類の新紙幣。使用頻度の多い千円札の肖像画に使われているのは、小国町出身の細菌学者、北里柴三郎氏。その功績が改めて脚光を浴び記念館への来訪者の増加など地域の経済効果もありそうだ▼新紙幣発行で思い出したのが、2000年に九州・沖縄サミットを記念して発行された2千円札。発行当初一度目にして以降、わが財布には入ったことはなく、その存在を忘れかけていた。「帯に短し襷に長し」ではないが、2千円札を使わなくても千円札2枚で事足りる。肖像画ではなく首里城の守礼門が使われていることもあり、沖縄県では広く流通。観光客には記念紙幣のような扱いとか▼今回、発行初日に取材を兼ねて銀行で両替。聞けば20年前の現紙幣発行時に比べると動きは静かで、訪れるのは高齢者が中心。スマートフォンでのキャッシュレス決済が当たり前の若い世代にとって新紙幣への関心は低いようだ。さらに、将来はデジタル貨幣へ移行すると予測も▼新紙幣が広く出回るまでにはまだ時間を要するが、紙幣も貨幣もいずれは過去の遺物になってしまうのか。両替した新札。使わずにとっておこうか。

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